レディーファーストとは、文字通り、女性を優先する欧米のマナー。
「でもオレ、日本人だからさ」――なんて声も聞こえてきそう。確かに、昔から「女は男を立てる」という伝統が主流であった日本では、状況によってはレディーファーストが不自然に映る場面も多い。部長にエレベーターで「お先にどうぞ」なんて言われても恐縮しちゃうし……。
でも、レディーファーストをされて悪い気がする女性はあまりいないはず。
(1)ドアを開けて待っていてくれる−25%
(2)エレベーターで先に降ろしてくれる−21%
(3)エスカレーターで先に乗せてくれる−21%
(4)ソファ席を譲ってくれる−17%
(5)その他−16%
(1)〜(3)は日常のなかでよく出会う場面。だからこそ自然にされると好感がもてる。(5)のその他の意見としては、「重いものを持ってくれる」「道路側を歩いてくれる」などが多かったが、なかには、「レディーファーストをされても、それほど嬉しくない」という女性も。また、どの行動にも共通したポイントは「さりげなさ」で、いかにも「やってます」感はダメらしい。
ついでに、上記のようなレディーファーストを男性はどの程度しているのか? おもに20代から30代の男性111名にアンケートを取ってみた。
(1)している−38%
(2)したり、しなかったり−32%
(3)していない−30%
結果は見事にバラバラだが、たまにであってもレディーファーストをするという男性が70%を超えているのはさすが。ただやはり、「日本でやるとキザに映りそう」という声もあった。
日本の文化ではないだけに、そのさじ加減が難しいレディーファースト。とはいえ、場面と必要に応じてスマートに使いこなせる男性はやっぱりステキだと思いませんか?
(古屋江美子)