男性は男性用洗顔料を使っているのか?
8月28日より販売される「はちみつ洗顔フォーム」はうるおい感がウリ<br>(C)株式会社マンダム
暑くなってきて、女性なら日焼けや化粧くずれが気になる季節。最近は、男性でもスキンケアにこだわる人がだいぶ増えた。


ドラッグストアやスーパーの化粧品コーナーを見ても、男性用化粧品はかなりの充実ぶり。特に洗顔料の種類は豊富で、女性の私から見ても悩んでしまいそうなラインナップ。私が子どものころ、父親は体を洗う石けんで顔を洗っていたのに……。

一般的に、男性用洗顔料のキャッチコピーに多いのは「スッキリ」、「クール」、「テカリ防止」など。対して女性用は、「うるおい」、「しっとり」などを謳うものが多い。やはり男性は男性用洗顔料を使ったほうがいいのだろうか?

ギャツビーやルシードなどの男性化粧品を販売しているマンダムの広報担当に聞いてみると、
「そうとも限りませんよ。
どんな使用感が好みであるか、また肌質にもよりますね」
基本的に男性用洗顔料はスクラブやメントール入りなどスッキリした洗い上がりになるものが多く、そうした使用感を求める男性は多い。
「特に若い世代の方だと、皮脂をキッチリ落としてくれるものを好む方が多いですね。そういう方は女性用だと物足りなく感じるようです。年代が上になると、やわらかく潤いのある洗い上がりを求める方も結構いらっしゃいますよ」
また季節によって変える人もいるそうで、同社ではそうしたニーズに合わせてノンスクラブ製品なども販売している。

では、逆に女性が男性用洗顔料を使っても特に問題ないのか?
「もちろん大丈夫です。基本的に使ってはいけないとか、肌トラブルを招くとか、そういったことはありません。
ただ女性は、スクラブなどが入った爽快な使用感より、しっとりした洗い上がりを好む人が多いですよね」
つまり男性用洗顔料とは、「男性に特別効果がある」というより、「多くの男性のニーズをより反映した」商品といえそう。実際、同社の商品のなかでも、うるおい効果の高い「深層水洗顔フォーム」や「アミノ酸洗顔フォーム」は、男性用に分類されているものの家族みんなで使っている人も多いのだそう。

ところで、周りの男性はどんな洗顔料を使っているのか、80名にアンケートを取ったところ、意外にも「使用していない」という人が最多の36%。また男性用洗顔料を使っている人は33%、女性用または男女共用の洗顔料を使用している人は31%と、かなりバラバラ。それでも半数以上の男性が洗顔料を使用しているのだから、だいぶ時代は変わったようだ。

ちなみに男性用洗顔料は一気に大ブレークした商品ではなく、現在のように一般的になるまで10年近くもかかっているのだそう。
もしかしたら、今ならまだ珍しい男性のネイルケアなんていうのも10年後には定番になっているかもしれない?!
(古屋江美子)