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金魚にまつわる数々の誤解

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1年で、体長は5倍ぐらいになった金魚。我が家に来る人は必ず「デブだね」「大丈夫?」と心配しますが、いたって元気です。

我が家では、昨年9月に金魚すくいでとった金魚1匹と、その「ともだち」としてペットショップで買った1匹が、どんどん巨大化している。

昔から「金魚は満腹がわからず、エサをあげすぎると死んでしまう」と聞いていたし、金魚のエサの袋にも「1日2〜3回」と書いてあるのだが、どうにもおねだりが甚だしく、気づけば巨大に。
餓死寸前のパフォーマンスで訴えられるものだから、ついねだられるままに1日8回ぐらいあげていたところ、この巨体。ときどき体が重そうに、底面に腰をおろしてすらいる状態だ。
もしかして、私がこれまで聞いていた「金魚の常識」は、間違っているのではないだろうか。

そう思い、エサのメーカー・キョーリンに聞いてみると、
「1回に与える量にもよりますが、1日8回は与えすぎかもしれませんね(苦笑)。金魚は胃がないから、いっぺんにたくさんは食べられないんですよ。水温が上がる時期は食欲が旺盛になりますが、あまりたくさんあげるとエサが残るので、水が汚れますし」
という。
なんと金魚は、1か月エサを与えなくても大丈夫なくらいだとか。やっぱり餓死寸前パフォーマンスは、小芝居だったのか?

でも、無視すると、尾で水をはねあげたり、「ザリザリ」という激しい音をたて、口で砂利をほじくって抗議するんだが(←そう見える)。
「それは抗議じゃなく、フナと同じで、底面の泥に含まれたミネラルを食べてるんだと思います。単なる生理現象。金魚には歯がないと思われますが、実は咽頭歯というのがノドの奥にあって、砂利をこそいでるから、そういう音がするんです」

ところで、四六時中、じとーっとこちらを見ているし、おまけに、PCの起動音やドアの音にもびっくりしてとびあがるのだが、金魚の視力・聴力はいかほどなのか。
「金魚は頭も感度もよく、目で見てエサを確認するし、音を聞いて寄ってくるんです。足音・拍手など、上手に条件づけすれば、パブロフの犬みたいに、特定の音で寄ってくるようにもなりますよ」
か、かわいいじゃねえか〜。

それにしても「金魚すくいの金魚はすぐ死ぬ」と言われているのに、こんなに元気でデカくなってるのはなぜなのか。
「実際、金魚すくいの金魚は、家に持ち帰るとすぐ死んでしまうことが多いと思います。これは、ほとんどが追われていたストレスや、水や環境が変わったことによるショックが原因なんですよ。でも、最初の短期間さえ乗り切れば、先祖はフナだから生命力は強い生き物なんです」
つまり、新しい家になじむまでの短期間が勝負。ここで生き残った運の強い子は巨大化するのだそうで、
「育て方と容れものにもよりますが、2〜3年で20センチぐらいになります」という。
20センチ!? そういえば、家に来たときは3センチぐらいだったのに、今はヒレを含めて15センチぐらいあるような気が……。

私は金魚のことをあまりに知らなすぎたようだ……。
(田幸和歌子)

2006年7月15日 00時00分

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