
オリンピック同様、4年に一度行われるこのゲイゲーム、今年はシカゴが開催都市でアメリカ国内はもとより、65カ国から合計約1万2000人の選手が参加し、サポーターを含めると10万人が集まった。
日本人選手チームを応援しようと、かなりの競技に顔をだしたのだが、残念ながらスポットできずじまいだった。というのも、団体競技なら見分けもつくのだろうが、個人競技や個人参加が多かったのだろう、事務所も細かくは把握できていないようだった。
札幌から日本人選手を応援に来た、という成田さんとなおちゃんに出会い、
「もっと日本人が参加してくれているものだって信じて来たのに、残念だわ」
「バレーは、日本内でもたくさんのゲイチームがあるから、バレーは良い所まで行くかな? って思ってたのに」
と、他国と比べ日本人勢の元気のなさにガッカリしているようだった。
最近の日本も多少ではあるが、ゲイやレズビアン、トランスジェンダーやバイセクシャルな性的少数者に対して、寛容になってきているような感じはするものの、普通に仕事をしていたら「ゲイオリンピックに出場するので一週間仕事休ませて下さい」なんて言えるような会社は少ないのではないだろうか。
そんなことにはお構いなしな、なおちゃん。普段は札幌でもダントツ人気なニューハーフのショーパブ「ららつー(LaLaToo)」で働いているという。お休みとれて良かったね、と言うと「そうなの、社長(成田さん)さんに承諾してもらったのよ」と嬉しそうに答えてくれた。
後でわかったのだが、水泳リレーには日本人チームとして参加があり、個人フリースタイルでは6位と11位に入賞していた。ゴルフでも個人で参加した人がいたそうだ。応援がなくとも日本からはるばる来てゲームをする。とっても侍的な日本人選手たちなのだ。侍ブルーのW杯の応援とまではいかないが、応援をしてあげたかった。
次のゲイゲームは2010年、ドイツのケルン(コロン)で行われるらしいので、日本のゲイ諸君、サポーターの皆様、今から体作りとお金を貯めましょう!
(シカゴ/あらた)