検証! 桃の美しい切り方&剥き方
(上)「みかん法」。放射線状にかぽかぽと外していく (中)「アボカド法」。かぽっと上下に真っ二つ! (下)完成!美しい桃たち
桃の季節。スーパーには甘いニオイが漂い、思わず手に取るが、私にとってはちょっと高級品。
いつも買うかどうか思い悩んでしまう。たまに思い切って買った時は、せっかくだからきれいに切って剥いて食べたいと思う。でも、私の経験ではなかなかうまくいかない。大きさや形はばらばらで種の周りに実が残る。硬いところとやわらかいところ、甘いところと甘くないところ、不平等な桃たちになってしまうのだ。
みんなはどうしているのかと思い調べてみると、ブログなどでいろいろな方法が紹介されていた。
そこで、一番きれいに食べられる剥き方を検証すべく、さっそくそれらを実践してみた。

まずは、名付けて「みかん法」。最初に、桃の上下のくぼみをつなぐライン(いわゆる割れ目)に包丁を入れる。そして、同じように全体を8等分、みかんのように放射線状に切れ目を入れる。そのうちの1個所に深く包丁を入れ、ぐぐっと力を入れて少し横にずらしてみる。多少強引だが、そうするとぱかっとひと切れがとれる。
あとは簡単。ひとつずつぱかぱかとはずしていくだけ。そして、最後に皮を手ではがす。これも熟しているものならぺろっと簡単に剥ける。なるほど、これはなかなかうまくいった。すべて均一の形にカットされた桃が完成!

お次は「アボカド法」。
まず「みかん法」と同じように割れ目に包丁をいれて、そのままくるっと一週。けっこうしっかりと深くまで包丁をいれよう。そしてここが画期的、上下を手で持ち、ぐいっとルービックキューブのように並行に回してみる。すると驚くことに、かぽっと回って上下が外れてしまった! 開いてみると、ほら、まるでアボカドのようにキレイに種がとれ、美しい2等分の完成! あとは種のあるほうをスプーンでえぐって取り除き、まな板の上でスイカのように放射線状に切って皮を剥けばほら、美しい桃たちのお目見え! これはかなり実に画期的でとっても簡単!

二つの方法とも大成功。とにかく、最初に皮を剥いてはいけないらしい。いままではずっと包丁で皮をぺりーってはがすことから手をつけていた私。
目からウロコでした!

最後に恐る恐るチャレンジしたのは「湯剥き」。固い桃のときに手で皮が剥けやすくなるらしい。桃を熱湯に入れるなんてかなり勇気が要ったが、固めの桃でチャレンジ。お湯から取り出してすぐに氷水に入れて冷やし、剥いてみると……おおっ! 確かに剥きやすくなりました! トマトのように皮が剃ってめくれるなんてことはないけど、剥きやすさは倍増といった感じ。ただ、お湯に入れたら桃の色がちょっと茶色くなってしまったが、これは私のやり方がまずかったのかも。

結論。
私のオススメは「アボカド法」。みかん法よりも美しく種が取れるし、かぽっと2等分できたときの快感が違う! 少し熟し方が足りないときは、プラスで湯剥きもやってみるといいでしょう。お客さんにも出せる、美しくカットされた桃の出来上がり♪

でも個人的には手で皮を剥いてかぶりつくのが一番好き。やっぱりキレイじゃなくても、手がべとべとになっても、あれが一番おいしい食べ方だと思うな。
(さくら)