手間いらず!? の「洗浄カット済みりんご」
洗浄され、等分にカットされている。あとは袋をあけて食べるだけ!?
最近の日本人はレイジーになってきている、と言われているものの、まだまだアメリカの怠惰さには追いついてはいないのではないだろうか?
「アメリカ人って本当に無精なんだな〜」と心から思える商品を発見したので紹介したい。フルーツバイトやクランチパックというネーミングで登場した「りんご」がそれだ。

皮付きのまま洗浄され、等分にカットしたものを袋詰めにした新鮮生りんご。価格的には普通のりんごに比べると若干高いものの、洗う手間と切る手間が省け、いつでもどこでも食べられるということで人気急上昇中だ。

欧米のりんごは日本の物とは違い、小ぶりで皮ごと丸のまま齧りつきやすいタイプがほとんど。梨や桃、ブドウなども皮ごと食べる人が多いので、切るという行為もあまり見かけない。洗う手間さえ乗り切れば口に入るまでの道のりは遠くない。
その過程=洗うだけ。

それを面倒と思う人がこの商品を購入するのだろうが、実際に店頭で見かけた時、食べ歩きしながら帰れる、なんて思ってしまった私もレイジーなのだろう。
しかしその反面、りんご(果物)というヘルシーさを強調しているために、全く罪悪感なく購入できるのも魅力なのかもしれない。
テーブルに丸のままのりんごが目の前にあるより、切ってある方に手が伸びるのは確実だし、間食に甘い物やスナック菓子を食べるより遥かに健康的だ。

ニューヨークタイムズ紙によると、マーケティングディレクターがリトルリーグ場でリサーチをしていた際「家でりんごを切る時間があったら、子供の試合を観ていたい」という親が圧倒的に多かった、ということから商品開発に繋がった、とあった。
皮を剥かないりんごを切る時間なんて30秒かかりそうもないが「時は金なり」怠惰から買うというよりも、時間の節約ということらしい。

何でも便利になる世の中なのだ。
この調子でいくと包丁を使う頻度が激減してしまう。

気になるりんごの変色だが、洗浄時にカルシウムとビタミンCでリンスしてあるので、賞味期限以内なら茶褐色になることはないという。
(シカゴ/あらた)