ハリウッドサインを裏側から見てみると……?!
誰もがテレビで一度は目にしているだろうハリウッドサイン。後ろ側にまわってみたが、大きすぎて写真1枚にはおさまらず……
ロサンゼルス、ハリウッド――アカデミー賞の授賞式の舞台でもあり、世界中の人が憧れる映画の都。そんなハリウッドのシンボルともいえるのが、山の斜面にある「HOLLYWOOD」の看板、いわゆるハリウッドサイン。
誰もがテレビで一度は目にしたことがあるだろう。

実はあのサイン、間近で見ることができるのをご存知だろうか? ハリウッドサインが置かれている山は、Mt.Lee(マウント・リー)。実はこの山は登ることができ、ハリウッドサインを裏側から見ることができるのだ。

というわけで、実際どんなものか登ってきた。山の中腹にある駐車場に車を停め、そこからは歩いて登ること1時間弱。それほどキツイ坂道でもなく、道も整備されているので、ちょっとしたお散歩という感じ。


実際、犬を連れたいかにも散歩中という感じの人の姿もよく目にした。観光客らしき人ももちろんいたが、私が登ったときは日本人の姿は皆無。全体的に登っている人の数もそれほど多くはなく、メジャーな観光スポットではないらしい。

さて、頂上につくと念願のハリウッドサインを間近に見ることができるわけだが、残念ながらフェンスがあるので、すぐ側まで行くことはできない。それでも1文字の高さが14メートル近くもあるサインは、間近で見るとかなり迫力がある。天気が良ければ、眼下にはロサンゼルスの街並み、遠くには連なる山々も見える。
なかなかの眺めだ。

ちなみにハリウッドサインは、1923年に不動産会社の広告として設置されたのがはじまり。当時の看板は「HOLLYWOOD」ではなく「HOLLYWOODLAND」だったが、のちの修復の際に「LAND」の文字が撤去されたのだそう。ハリウッドサインでは、過去に女優ペグ・エントウィッスルさんが看板から飛び降りて自殺を図るといった悲しい事件もあったが、現在ではフェンスを乗り越えること自体が違法となっている。

いろいろな歴史を含みつつも、現在ではハリウッドのシンボルとして、多くの人の目を楽しませているハリウッドサイン。まあハリウッドサインを裏側から見たところで、特に驚くことはないのだが、ユニークなロサンゼルス観光として一度裏側から見てみるのもなかなかおもしろいのでは?
(古屋江美子)