
作家のゴア・ヴィダルは「リンカーンは最もブリリアントで国民の一番の好奇心を駆り立てる大統領だ」と著書の中で言っている。
奴隷解放を推進し、観劇中に暗殺された「人民の人民による人民のための政治」で有名な16代大統領「エイブラハム・リンカーン」は、「エイブ」という愛称で国民から呼ばれている大統領。お札や硬貨の「顔」となっているだけでなく、「リンカーン」にちなんで名づけられた街や市や学校、公園の名前はどれだけあるだろうか。やはりかなりの人気ものなのである。
彼の遺体が埋葬されている墓地も観光地となって毎日賑わっている。遺体が盗まれるのを心配した家族が、地下10フィートに埋葬をしたということだが、念には念を入れて家族も彼とここに永眠している。
ここで、面白い物を見つけた。
リンカーンの顔面ブロンズ彫刻。彼の鼻だけが、ピカピカ光っているのだ。色が禿げちゃった?いやブロンズ像だ、色なんか付ける訳ない。他の観光客を観察していると鼻を「撫で撫で」している。どうして? 「グッドラックよ!」だそうである。
墓参りに来て、グッドラックを願うというのは、どこかとっても日本っぽい、とげ抜き地蔵的な感じがした私だが、思いっきり撫でてきた。
「良いことがありますよ〜に!」(シカゴ/あらた)