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小説付きパンの缶詰『クロワッサン夫人』とは?

ライター情報:野崎 泉

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「山奥の古城に独りで暮らす謎の貴婦人の正体とは!?」……クロワッサン夫人の世界、覗いてみない!?

長期保存が可能な上、いつでもふんわり&焼きたてのような風味が味わえるということで話題のパン缶=パンの缶詰。災害時用の非常食として、自宅にミネラルウォーターと共に常備しているという人も多いのでは?

ところが、最近ヴィレッジヴァンガードへ行ったところ、こんなエンタメ的パン缶を発見。その名も『クロワッサン夫人』……パッケージには美輪明宏テイストな紫色のドレスを着たマダムの絵が描かれ、「とっておきのパンを召し上がれ……」と優雅な微笑みを投げかけている。
売場でも独特のゴシックムードが異様な雰囲気を醸し出しており、思わず手にとらずにはいられなかった。すると、これは小説付きのパンの缶詰めで、缶の側面に短編小説が書かれている。持ち帰ってパンを食べながらまず導入部を読み、さらに記載のURLにアクセスすると続きをwebでも楽しむことができる……というコンセプトの商品らしい。「山奥の古城に独りで暮らす謎の貴婦人の正体とは!?」という煽りコピーも怪しすぎます。

物語は、マリーという少女がある山奥の由緒あるお屋敷にメイドして雇われるところからはじまる。優しい奥様とばあやさん、初老の下男などに囲まれ仕事にも慣れてきたマリーだが、ただひとつ奇妙に思うことがあった。それは、この家の食事である。ばあやさんに案内された食糧庫で、ランプの灯りの中マリーが見たものとは……??
どうです? ちょっと読みたくなってきたでしょ?

この商品を企画した「株式会社となりのみよちゃん」にお話を伺ってみたところ、昨年末に発売した商品とのこと。このパンの缶詰めの加工ができる工場は今のところ日本に2カ所しかないのだそうで、単に長期保存ができるおいしいパン、というだけでない付加価値をプラスできないかということで企画したという。当初は缶詰めを開けると小説の続きが読める、という仕掛けにしたかったそうなのだが、食品衛生法の関係上できなかったのでこういう形態になったのだそうで……。

ちなみに、中のパンは缶を開けるとフワッとバターの香りがして食感はふんわり、長期保存用とは思えないほど本気で美味しい!
何より私がグッときたのが、缶の側面にある【美味しい召し上がり方】までもが“マダム口調”になっていたこと。
「開缶後、ラップ等でくるんで電子レンジで20秒から30秒ほど温めると、より美味しく召し上がることができてよ」、「切り口で手を切らないようご注意あそばせ」、「脱酸素剤は無害だけど食べられないわ」etc……。

こんな口調でレクチャーされると、なんだかパンの味も謎めいたものに思えてくるから不思議でございます……。ということで、この前代未聞のストーリーつきパンの缶詰、秋頃には第二弾も登場するそうなのでぜひお楽しみにお待ちあそばせ!
(野崎 泉)

「パン缶」紹介ページ*(株)となりのみよちゃんHP内
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ライター情報: 野崎 泉

歴史やストーリー、何らかのバックグラウンドのあるものに魅かれます。古本、レトロ建築、喫茶などをテーマに大人の乙女道を追求中。「gris-gris」の編集・発行もしてます。

URL:http://www.underson.com/bibliomania/

2007年5月15日 00時00分

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