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競馬場でしか食べられない麺

独特の食感と味わい。「ここでしか食べられない」というのがまた、そそります。

なぜか、競馬場でしか食することのできない、不思議な麺が、ある。

「きね打ち麺」。
東京競馬場と中山競馬場の飲食売店にて売られるメニューで、20年以上前から存在している。
「府中で一番うまいのが、コレなんだ。しかも、ここでしか食べられないんだよね」
大の競馬ファンと東京競馬場に行ったとき、彼も嬉しそうに、きね打ち麺を食べていた。

「うどんのようでうどんではなく、ラーメンに近いようでラーメンでもない。なんともいえない味なのですが、食感は、冷麺に一番近いですね。他では食べられない味です」
きね打ち麺を販売する、東京競馬場フジビュースタンド2F、ファストフードプラザ内にある、「きね打ち麺 阿多利(あたり)」の方が言う。
1杯540円。確かに、コシが強く少し透明感ある麺は、冷麺のものに一番似ている。

麺の原料は、「小麦粉、澱粉、ライ麦粉、卵白、デュラム粉、植物油、食塩、カルシウム(酒精保存)」とのこと。こう書かれた紙が、レジカウンター脇にはってある。すぐ隣には、「きねうちは麺千年の歴史を塗り変える新製法のおいしい麺です」とも書いてはってあるので、麺の独自性には誇りがありそうだ。
とはいえ、ネーミングの由来をたずねると、
「製麺所から運んでこられる箱に、もともとそう書かれていたんです。それをそのまま使わせてもらっているだけなんですよ」
と、けっこうおおらかだった。

醤油ベースのスープに麺の組み合わせは、サッパリしていて、阿多利の方が言うように、確かに「うどんのようなラーメンのような、でも何か違うおいしさ」だ。
乗っている具は、白菜、ニンジン、もやし、豚肉、わかめ、そして刻みネギ。けっこう具だくさんで、栄養バランスもよさそう。ここに七味唐辛子をたっぷりかけて味わうと、また格別だ。

せっかく競馬場に足を運んだんだから、やっぱり食べるものも楽しみたい。
「阿多利」という店名もまた、縁起がよさそうだし。なんとなく予想もはかどりそうな気もしてくる。
麺が食べられるのは、基本的にはレース開催日(当たり前だが)。
「大きなレースのときには、開門も早いので、メインに備えて、早めに来て食べる方も多いですね」

これから夏に向けて、さらに大きなレースが続く。
秋から冬にかけて、白い息をはきながら、あったかいこういう麺を食べるのも、また格別ではあるが、青々とした芝生に降り注ぐ初夏の日差しを感じ、レースの喧噪を聞きながらの競馬場グルメもまた、どこかピクニック気分で楽しい。

「競馬場に来られたことのない方にも、ぜひ一度、食べてもらいたいですね」
この麺を食べるためだけに競馬場を訪れる価値、オレは十分あると思います。
書いててまた食べたくなってきたし。
(太田サトル)

※東京競馬場、中山競馬場は、ともに別途入場料(200円)がかかります
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2007年5月20日 00時00分

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