「やわらかいトイレットペーパー」判別法は?
気持ちいいトイレットペーパーとお尻の出会い、感激です。
その昔、トイレでは新聞紙でお尻を拭くこともあった。
読み終わった新聞紙がトイレに置かれ、お尻を経て、汲み取り式トイレの底へ沈んだという。

硬い新聞紙は揉みほぐされ、少しでもやわらかくと使われていた。

時代は変わり、揉まなくても、十分やわらかい紙でお尻を拭けるようになった。昔に比べれば、贅沢な時代だ。しかしそれでもたまに、お尻とのファーストコンタクトで、計り知れない絶望感を味わうことがある。

トイレットペーパーのやわらかさって、値段で判断してる人が多いと思う。安いものは硬く、高いものはやわらかいっていう理論。
でもたまに、そのセオリーは通用しないことがあり、この絶望感を味わうことになるのだ。
こんな悲劇は、なるべく回避したい。でも、贅沢が普通になると、その上の贅沢をしたくなるのが人間。
やわらか願望はとどまることを知らない。

パッケージの外から、やわらかいトイレットペーパーを見抜く方法はないんだろうか?

「パッケージで“パルプ100%”や“再生紙100%”などの材質表示を見ていただくと参考になるかもしれません。パルプの方がやわらかく、再生紙の方が少し硬い場合が多いです」(某製紙メーカー)

残念ながら、この方法は値段での判別と似ていた。
パッケージの透明部分からのぞく見た目だけで、何か分からないんだろうか?

「ん〜、難しいですね。紙の表面には、ふっくらするよう凸凹のエンボス加工が施してあるんですが、それも判断材料にはなりづらいです。工場によってプレスが微妙に違いますので、凸凹に誤差が出ることもありますし」

つまり、エンボス加工を見ても紙質は分からないということ。各メーカーが凸凹の形や数などでやわらかさを追求してるから、やはりあれこれ試しつつ、自分で“好み”の凸凹を見つけるしかないようだ。

また、保湿力をうたったトイレットペーパーは、少々値が張るものの、他よりもやわらかいことが多いという。いつもの2倍の値段のトイレットペーパーを買い、その代わりに使う量を2分の1にする。
そうすれば、かかる金額は変わらずやわらか願望を満たせる。そんな、お尻にも環境にもやさしい使い方だって、アリなんじゃないだろうか。

ちなみに、偶然にもゴワゴワしたトイレットペーパーと“尻合ってしまった”とき、紙をやわらかくする方法はないんだろうか。

「揉むと多少はやわらかくなります。でも揉みすぎると破れる恐れがありますのでご注意ください」

先人の知恵は、偉大だ。
(イチカワ)