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三十三間堂の仏像は、いつ、どう掃除しているの?

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仏様の「お体には触れず」に、このように大事にお掃除されるそうです(写真はイメージです)。

修学旅行生らしき団体を、あちこちで見かける季節。そんな修学旅行の定番スポットのひとつ、「三十三間堂」について、昔からどうしても気になって仕方ないことがあった。

それは、千体もある仏像と、仏像が森のように立ち並ぶ床を、いったいどんなペースで、どう掃除しているのかということ。
考えるだけで気が遠くなりそうな作業だが、自分自身、何度か参拝した際には、全然ホコリを見かけなかった。まさか毎日掃除してる?
三十三間堂の事務所に問い合わせた。

「基本的に365日開いてますので、掃除は毎日していますよ。ただし、もちろんすべてというわけではなく、参拝客の皆さんに不快な思いをさせない程度です」
具体的に「すべてではない」というと、どんなペースで?
「千体の観音像は、10段のひな段状に並んでいますが、日のささない10段目まで毎日入るのは大変です。ですから、千体観音像の前に並ぶ観音二十八部衆に風神・雷神を加えた30体と、ひな壇の1〜2段の足元に関しては、毎日掃除をするようにしています」
毎日何千人もの人が参拝するため、ホコリが舞うのは当たり前。それを取り除くのが、主な目的だそうだ。ちなみに、年に2度はひな段の奥まで入り、ホコリを落とす作業をするという。

さらに、気になる掃除方法だが、木造のため、水気をふくむ布で雑巾がけというわけにはいかない。
「布製のもので、汚れを払っています。また、仏像は、着色の剥落などが激しいので、筆などでさするように軽く払うこともあります」

この掃除方法の理由は、「お体を直接触ることはできないから」だという。
「たまたま三十三間堂がかわりに預からせていただいているだけで、『国宝』ですので、これは国民共有の財産ということ。気軽にお体に触れるのはよくないんですよ」
そこで、年に15体ほどずつ、京都の「美術院国宝修理所」というところで、修理保存・維持管理をされ、キレイな状態に戻されるのだという。
「50年ほどのサイクルで1000体の修理がひとめぐり、それで終わりではなく、古くなったものをまた修理するという繰り返しです」

50年ほどに1度、キレイに生まれ変わる仏像たち。三十三間堂の長い歴史のなかで、静かにゆっくりと、その美しさを守られています。
(田幸和歌子)
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2007年6月8日 00時00分

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