運動会は秋に行われなくなってきてる?
つい衝動買いしてしまった、「一人で永遠にパン食い競争ができる」アイテム。買ったはいいけど、どこで使ったらいいか、困っています。
間もなく体育の日。運動会シーズンである。


なのに、自分のムスメが通う都内の小学校では、5月に運動会が終わってしまっていて、秋には運動会をやらない。

不思議だなあと思っていたら、東京では、運動会がなぜか春に行われる学校が多いらしいと聞いた。
これ、いつから? 本当に春の運動会が多いのだろうか。そうだとしたら、なぜなのか? 都内の公立中学校で教員をしている友人に聞くと、
「さあ〜? 私の勤務校は秋に文化祭があるから、6月に体育祭をやってるけど、うちの子の通う小学校では、体育の日のちょっと前だよ。秋も多いんじゃないかなあ」
とのこと。
あれ? 春が多いわけでもないの?

東京都教育委員会に聞くと、小学校担当者が、こんなデータを教えてくれた。

「都内の公立小学校については、1学期に運動会を行っている学校は、大まかに言うと半数で、残り半数が2学期に行っています」

また、「都内では2学期制の学校が増えている」と聞いていたが、実際にはまだ2割程度だそうで、それを考慮しても、運動会が行われる時期は、春と秋とで半々ということだそう。

半数が春に行っているとなると、やはりそれなりには多いわけだが、増えているかどうかは、「昨年に比べると横ばいで、昭和の頃など、ずいぶん前のデータは手元にありませんので、把握しておりません」とのこと。

では、春に運動会を行っている学校の理由は?
「理由に関しても調査しているわけではないのですが、考えられる範囲としましては、学芸的な行事が秋にあることとのかねあいではないでしょうか。1学期には運動会、2学期には学習発表会など、3学期には卒業式と、各学期ごとに大きな行事を一つずつ行うことが多いようです」

つまり、「秋=スポーツ」より、「秋=芸術(学芸)」が優先されているということ? ただし、春に行う理由として、都内の公立小学校のある教員は、
「行事のバランスもありますが、炎天下での練習を避ける意味もあるんですよ」とも言っていた。
ちなみに、東京だけでなく、春に運動会を行う地域は、岡山、山口など、中国地方を中心に多少あり、「大運動会、小運動会」と2回に分けて行う地域もあるらしい。
また、北海道出身の知人によると、札幌などでは、春に運動会を行う学校がほとんどという。


地域差はあれど、「運動会=秋」は、少なくとも現在の東京では定番ではないようだが、それでもやっぱりスポーツの秋。少しぐらいスポーツにふれておきたいものです。
(田幸和歌子)