日本初の運動会の「すずめの巣だち」って何の競技?
シーズン到来、ということで連載中のおおひなたごうさんの漫画でも<a href=http://media.excite.co.jp/News/bit/manga/go/040/>運動会ネタ</a>。
スポーツの秋、運動会の季節。

10月10日は体育の日という刷り込みのある世代にとっては「ハッピーマンデー法案」の適用で、10月の第2月曜日が体育の日となってしまったのはちょっと寂しい。
ちなみにこの体育の日、昭和39年の東京オリンピック開会式がおこなわれた日を記念して昭和41年に制定されたもの。

ところで、運動会というものが一体いつから始まったのかというと、1874(明治7)年3月21日に海軍兵学寮で行われた「競闘遊戯会」が最初といわれている。

えっ「きょうとうゆうぎ?」って何ですか? という感じだがこれは「アスレチック・スポーツ」のはじめての日本語訳とのこと。

当時の資料となる貴重なプログラムも残されていて行われた競技や賞品の内容が書かれている。またプログラムの前文には「此度、勝海軍卿ノ許可ヲ得テ……」と運動会開催にあたって勝海舟が許可を出したことも書かれている。

気になる競技は全部で18種目。徒競走や棒高跳び、砲丸投げ。しかし、ネーミングがものすごいのである。徒競走は「雀雛出巣=すずめの巣だち」、走り高跳びは「ボラの網越え」、砲丸投げは「ふるだぬきのつぶて打ち」……すごいセンスである。

ちなみに徒競走の距離は137メートル。何とも中途半端な距離だが、これはヤードを取り入れていたためで、すずめの巣立ちは150ヤード競争だった。砲丸やハンマーはこの運動会用にそれぞれ2個ずつ造兵廠で作ったそう。
受け取りにいった学生があまりの重さに持って帰れず車に乗せてもらったというエピソードも残っている。

当時の運動会は記録を争うというよりは勝敗が第一。勝者には手提げかばん、手帳、ハンカチ、そして行楽シートといった賞品が与えれれている。それにしても初めての運動会、とっても楽しそうである。(こや)
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