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「朝ドラあけのアナウンサーの表情」のナゾ

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写真は「ちりとてちん」ノベライズ本。ドラマ後の数秒も、気になってしまいますが……。

NHK連続テレビ小説ファンの間で、ドラマあけのアナウンサーの一瞬の表情が話題になっていることをご存知だろうか。

ドラマが終わり、ニュースを読み始めるまでの1秒足らずの間。アナウンサーが下のモニターから正面に顔を向ける、その刹那である。

ネット掲示板などでも毎日、ドラマの展開によって「今日は嬉しそうだった」「ちょっと微笑んでいた」「目がちょっと潤んでいるように見えた」など、その余韻を楽しむように、アナウンサーの表情をチェックする人たちの書き込みが多い。「ニュースを読む直前の数秒間まで見てこそ『ちりとてちん』」と言う人もいるほどだ。

実際、自分も毎日欠かさずアナウンサーの表情チェックをしてしまい、「あ、やっぱり感動してる……」「アレは泣くかもねえ」などと、まるで思いを共有できる相手のように見てしまうのだけど……。
アナウンサーもやっぱりドラマを観て、思わず感情があふれ出してしまってるんでしょうか。『ちりとてちん』チーフプロデューサーの遠藤理史さんに聞いた。

「朝ドラあけのアナウンサーの表情についての意見は、昔からよく話題になります。ただ、残念ながら、アナウンサーはドラマを観てないんですよ(笑)」
えっっ!! そんなバカな!
どう見ても、ドラマ観てますって!!
「アナウンサーがニュースを読む席に着くのは、だいたい1分前なんです。それまでは原稿チェックや準備をしていて、20秒くらい前にオンエアモニターに切り替わります。オンエアモニターというのは、放送事故がないよう画面の切り替えを確認するもので、そこに自分がうつっていたら喋りだして良いんです。だから、アナウンサーがドラマを観ていたとしても、それはせいぜい最後の10秒くらい。もちろんそのラスト10秒が悲しい場面だったら、あまりにこやかにニュースを始めるのはやめようなどとは思うかもしれませんけど」

でも、やっぱり表情が違って見えますよ……。
「それはそう思って見るからだと思います(笑)。アナウンサーは毎日同じ顔で出ているはずですから、そう思って見れば、今度は同じ顔に見えると思いますよ」

そして、どうしても信じない私に、遠藤さんはこんな説明をしてくれた。
「無表情な顔の映像を見せて、『何を考えているように見えるか』と尋ねると、見た人の答えはまちまち。でも、その前においしそうな料理をワンカット入れると、多くの人が『おなかがすいている』『美味しそうだと思っている』と答えるようになります。これは心理学的にも実証されている現象ですから、それと同じことが起きているんだと思いますよ」
つまり、アナウンサーの無表情に、私たち視聴者が、自分の気持ちを重ねていただけということらしい。

自分も含め、この表情チェックを趣味にしていた人にとっては、信じたくない事実かもしれない。夢をこわすようで、本当にすみません……。私もショックです。
(田幸和歌子)

2007年12月6日 00時00分

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