
実験の方法は、まずゆで玉子を作ってから、試してみたい液体で煮込むというもの。見た目はもちろん、味で判断していきたいと思う。まずは「牛乳」。白と白なので見た目的には変化がない。食べてみると、口の中にほのかな牛乳の甘さが広がる程度で、大きな変化はなし。新感覚煮玉子としてはパンチが効いていない感じである。
続いて「オレンジジュース」。見た目はオレンジ色がほんのり程度、濃いオレンジ色にならなかったのが少し残念。味はというと、煮詰まったのかかなり甘い。しかし甘みの奥に酸味があり、オレンジジュースで煮た面影がある。黄身はそこまで味がしないが、少しだけするオレンジ風味が気持ち悪い。
今のところ、液体の甘みが強いか弱いかで味が変化することがわかった。やはり甘みが強いほうが、玉子との相性が良さそう。ということで続いては「おしるこ」。これはかなり甘みが強いので期待できる。色は、薄紫色でおしるこの香りがプンプン。食べてみると、黄身は大学イモのようで決して悪くはない。白身は、若干だが甘みが残っている程度でこれまた悪くない。成功、とは言えないが今まででは一番美味しい。
最後はちょっとお試しで「ビール」をやってみた。ビール好きの筆者にはたまらないが、そもそもビール煮玉子は成立するのか? また炭酸での変化も気になるところである。見た目はほんのり黄色で、匂いはかなりのビール臭。
ということで、4種類の煮玉子を試してみたが、唯一オススメできるといえば「おしるこ」。やはり甘みが強くないと、煮玉子としては成立し難いようである。また牛乳は、若干砂糖を入れるなど味を足してあげれば美味しくなる可能性もある。今後も、玉子好きな筆者としては新たな煮玉子に挑戦したいと思うが、とりあえずビールはもうやめておこうと思った。
(木南広明)
※本人の意思でやっております。決して真似をしないでください