9月に入っても品薄状態が続いている「ガリガリ君」。そのメーカーといえば赤城乳業だが、乳業といえば森永・明治・雪印など、普通は牛乳メーカーである(明治乳業はグループ事業再編で、名称が来年4月1日付でなくなる)。
赤城はなんで“乳業”の名を冠しているのだろう?

HPを調べてみたところ、特に牛乳やバターなどの乳製品を扱っている様子はない。赤城乳業のお客さまセンターに聞いてみた。

著者:「乳業という名前はなぜ付けられたのですか?」
コールセンター担当:「う~ん、特に理由はないですねぇ……」
おおおお。さすがガリガリ君のメーカー! ぬるい!! ただ、担当者のさじ加減という可能性もあるので、翌日に再度アタック。回答が得られた。

創業当時(HPによると創業は昭和6年、設立は昭和36年)、大手の「〇〇乳業」に早く近づきたい、追いつきたい、という思いから赤城乳業という名にしたそうだ。
「ということは牛乳など乳製品も造られていたんですか?」との問いには「いいえ」とのこと。創業以来、製造したきた乳製品はアイスクリームのみ。一本気である。

とはいえ、赤城乳業の代表商品は乳製品とは言えないガリガリ君である。この夏、(個人的には)大評判だった梨味は残念ながら終了。現在入手可能なソーダ味に加え、9月下旬には新商品である「ガリガリ君 はじけるぶどう」を発売予定。
10月以降には「ガリガリ君リッチ プリンプリン」も登場する予定。今年は暑く短いと予想されている秋の中、猛暑を懐かしみ、ガリガリ君で涼をとるのも一興だろう。
(飯嶋凛悟/studio woofoo)