赤ちゃんの頃は脳の発達が目覚ましく、1歳になるころには大人の脳の約70%の重さにまで成長するといわれています。情報伝達などの脳の発達も生後2年ほどまでの間に進みます。この生後2年ほどの大切な時期、いろいろ工夫をして育てたくなりますよね。

例えば……

赤ちゃんにモーツァルトのクラシック音楽を聴かせると頭が良くなる―――

そんな言い伝えを信じている方もいるかもしれませんね。毎日聞かせているという方もいらっしゃるのでは? 確かにあの美しいメロディを聞くと、何かしら良い影響がありそうな感がプンプンするのですが……、最近の研究ではその効果を数値的に証明することはできないという見解になっています。

赤ちゃんに教育DVDを見せると頭が良くなる、赤ちゃんにカラフルな洋服を着せると脳が発達するなど、いろいろと迷信があるなかで、どれが本当なのかわからないという方はこちらを必見! 数値的・科学的にしっかりと立証された「アラキドン酸」にはぜひとも注目しておきましょう。

■脳の発達を促す、アラキドン酸とは?
アラキドン酸。聞きなれない言葉ですが、肉や卵、魚などの動物性食品に幅広く含まれる脂質の一種で、母乳にも含まれている成分です。

近年の研究によれば、このアラキドン酸は、脳神経発達に欠かせない成分であることが分かっています。
例えば、赤ちゃんにアラキドン酸とDHAを含んだ粉ミルクを与えた試験では、記憶や単純な問題解決能力、言語能力などの精神発達レベルが高くなることがわかったそう。ほかにも、赤ちゃんの頃にアラキドン酸が不足すると、体重や身長が増加しにくくなるという驚きの結果も確認されています! 

アラキドン酸について詳しくはこちらの動画から


今やアラキドン酸は、DHAと同じように脳の機能を高めてくれる、知能や視覚機能の発達に欠かせない重要なものといわれているのです。脳の重さのうち水を除いた60%は脂質が占めており、その脂質のうちアラキドン酸が脳に占める割合はDHAに次いで多く、脳神経の発達を促す役目を担っています。体内に入ると細胞膜の構成成分となって成長を支えてくれるとのこと。
わが子を「頭がいい子」に育てたいなら、アラキドン酸を不足させないようにしてあげたいですね!

大人は体内でアラキドン酸を作り出すことができますが、特に1歳未満の乳児はアラキドン酸を作り出す力が未発達なので、外から摂取する必要があります。そう、母乳や粉ミルクが重要な栄養源となってくるのです。

■粉ミルクにもアラキドン酸を含むものがある
食事内容に関係なく母乳には一定量のアラキドン酸が含まれ、母乳は赤ちゃんにとって最適な栄養源といえます。しかし、いろいろな事情で母乳を与えられないというお母さんも少なからずいるのでは。それであれば、アラキドン酸配合の粉ミルクも出てきているので、そちらをぜひ与えてあげましょう。

アラキドン酸は赤ちゃんの脳の発達を促す重要な成分です。粉ミルクを選ぶ際には、母乳と同等量のアラキドン酸&DHAを摂取できるものかどうかをチェックしてみてくださいね。