西日本ではもう明けてしまった地域もあるけれど、いよいよ今年も梅雨末期。梅雨末期は局地的な大雨にも注意が必要で、もうしばらくは我慢のしどころ。


ところで、雨の季節、ラジオの英語講座を聞いていたら、「濡れた靴を朝までにどうやって乾かすか?」がテーマになっていた。靴が一足しかないので、どうしても朝までに乾かさなくちゃならないという設定。ヘアドライヤーが壊れているからって、「電子レンジを使う」「ガスレンジを弱火にして吊るしておく」「うちのばあちゃんが昔、オーブンを弱火にして靴を乾かした」なんて、とんでもないアイデアばかりが出てくる。この話はオチがなく終わってしまったが、筆者が思いついたのは「ペットボトルを使う」方法。ペットボトルにお湯を入れ、靴の中に入れておいたら、朝までに乾くんじゃないだろうか。ということで、早速、実験開始。


靴が濡れていなかったので、濡らす。ついでに洗う。何年ぶりだろうか。タオルで出来るだけ水分をとる。続いて湯を沸かし、ホット用空きペットボトル2本に注ぐ。ホット用じゃないと、熱に反応して急速に縮むので気をつけよう。
栓をして新聞紙を巻いて、右側の靴の中に入れておく。比較のため、左側の靴には新聞紙だけを入れておく。2時間後、ぬるくなったお湯を交換し、朝まで放置。さてどうなるか。

翌朝。右の靴は先の方がまだ少し湿っているが、だいたい乾いている。
一方左の靴に足を入れると、靴下が徐々に湿ってくるのが分かる。ペットボトル乾燥法、なかなかの成果だ。

もっと急速に乾かすことはできないだろうか。今度は再栓式のアルミ缶を使って実験。右の靴には熱湯入りのアルミ缶を入れる。30分ごとに湯を交換。
左の靴には新聞紙を入れ、こちらも30分ごとに紙を交換。どれだけ乾いたかを正確に測るため、30分ごとにバネばかりに靴を乗せ、乾き具合を測ることにする。

意外なことに、はじめの1時間は新聞紙を入れた左の靴の方がよく乾いた。タオルで吸いきれなかった水分を、紙が吸っているのだろう。その後は熱湯アルミ缶を入れた右の靴の方がよく乾き、3時間後には、先端部を除きほとんど乾いた。結果からみると、「最初の1時間は新聞紙で水分を吸い取り、その後は湯を使って乾かす」のが、一番効率的な乾燥法と言えそうだ。


靴が高温になるので、大事な靴では試さないほうがいい。また、やけどにも注意。とにかく速く乾かしたいとき、試してみてはいかがでしょうか。
(R&S)