梅雨も明けて夏本番。うだるような暑さは辛いけど、洗濯物もカラリと乾くし、ふとんも気持ち良く干せるのが嬉しい。

ところでみなさん、ふとんって毎日干してます? 

私は春夏用の薄手の羽毛ふとんを使っているのだが、「羽毛ふとんはあまり干さないほうがいい」なんて話もよく聞く。なんとなく毎日干したほうがよさそうな気がするけど……。

そこで正しいふとんの干し方について、寝具を製造・販売している西川産業株式会社の方に聞いてみた。羽毛ふとんはあまり干さない方がいいって本当ですか?
「本当です。月に1~2回程度、片面1~2時間くらいの日干しをお勧めしています。というのも、羽毛ふとんの中に詰められている羽毛(ダウン)が、吸湿・放湿性に優れているためです」
月に1~2回でOKというのは、ズボラな私には朗報だ。
もちろん全く干さなくて良いというわけではなく、
「日に干すことにより、ふとんの中に溜まった湿気を取り除くことができ、気持ちよくお使い頂けます」
ただし日干しをする場合は、ふとんの側生地の傷みを防ぐため、カバーを掛けて干すのがオススメとのこと。

取り込む際にも注意が必要だ。
「ふとんの表面をかるく手で払う程度にホコリを取り除きます。ふとんを強く叩きすぎると、ふとんの側生地や中身の詰めものを傷める原因にもなります」
ホコリやダニが気になる場合は、ふとんに掃除機をかけるとよいそう。

ちなみに一般的なふとん干し方は以下のとおり。
「時間は10時~15時の間で、片面1~2時間程度。
頻度は、ふとんの中身の素材によって異なります。綿ふとんや合繊(ポリエステル)ふとんは、週に1~2回程度。羊毛(ウール)ふとんは、週に1回程度。羽毛ふとんは、月に1~2回程度です」
ふとん干しの一番の目的は、ふとんに溜まった湿気を逃がしてあげること。
「例えば、明け方まで雨が降っていた日などは、良い天気だったとしても、午前中のふとん干しは避け、空気中の湿気が除かれたお昼や午後からふとんを干した方が良いでしょう」

お気に入りのふとんを長く使えるよう、効果的な干し方を実践したいものです。
(古屋江美子)

西川産業(株)HP