巷のB級ニュース“小”ネタを毎日配信!

洞窟で70年も続いている実験とは

ライター情報:R&S

このエントリーをはてなブックマークに追加

「神の壺」、2000年前のもの。

( 1 / 3 )

[その他の写真を見る]

洞窟。狭いところは苦手という人もいるだろうが、天井からも床からもニョキニョキと生える岩のツララや石筍(石のタケノコ)の姿はとても神秘的。日本三大鍾乳洞のひとつ、高知の龍河洞(りゅうがどう)もそんな美しい姿をしているが、実はこの洞窟の内部で、70年以上に渡って「ある実験」が行われている。

本題に入る前に、まず、洞窟内にどうしてツララやタケノコが生えるのかをおさらい。鍾乳洞は石灰岩という岩からできている。雨水や地下水が石灰岩に触れると、水の中にほんの少しだけ岩が溶け込む。その水が洞窟の天井からポタっと落ちるとき、溶けた岩の成分がそこで再び固まることがある。落ちる前に固まれば天井からぶら下がるツララに、落ちた後に固まれば地面から生えるタケノコになるわけだ。何百万年もたつと、上下がつながって柱になることも。

龍河洞には昔、弥生人が住んでいた。彼らが洞窟に置き忘れた壺(後に「神の壺」と命名)に水がポタリ、ポタリと落ちるうち、壺はだんだんと石灰岩に埋まっていった。置き忘れてから2000年、壺の3分の1が岩に埋まった頃、同じ洞窟に今度は昭和人がまた別の壺を置いたのである。これが実験の始まり。

「洞窟の発見が昭和6年、実験を始めたのが昭和12年です。当時の龍河洞保存会が、2000年前の『神の壺』と比べてみようと壺を置きました。ちなみにこちらの壺は弥生時代のものではなくて、昭和12年頃の物です」

(財)龍河洞保存会会長の岡崎さんはこう語る。
関連キーワード

ライター情報: R&S

登山歴20年の気象予報士。ガイドの資格を持つ。科学の実験ネタを得意とするが、手間をかけているわりに受けはイマイチ。最近、腰痛が少しよくなった。

2008年10月10日 10時00分

注目の商品