美容室を利用する男性が増えている一方で、「やっぱり美容室には抵抗がある」「美容室は行きにくい」という男性も、少なくはない。
「美容室は苦手」という男性の理由はいろいろあるけれど、その一方で、ときどき聞かれるのが、こんな呟きだ。
「美容室が良いなと思うのは、予約できること。駅前の1000円カットみたいな店だけでなく、普通の床屋さんでも、予約できる店って少ないんだよね」
土日など、フラリと行ったところ、大混雑で、結局、帰ってきてしまった……なんて男性の話も聞く。
もちろん理容室でも予約できる店はあるし、美容室とあまり変わらないサービスをしている店もあるのだけど、一般的には、なぜ美容室では予約制の店が多く、理容室では予約できない店が多いの?
美容師さんたちに聞いてみると、分析として出たのは、以下のような理由である。
「理容室を利用する男性には、『思い立ったときにすぐ切りたい』という人が多いのでは?」
「予約するのがめんどうな男性は多いと思いますよ」
「美容室の場合、カットのつもりで来ても、途中で『やっぱりパーマも』とか『カラーを』とか、別のメニューを希望されるお客さんもいます。そういった場合も想定して、ある程度、時間に幅を持たせて予定を組むので、予約していただく必要があるんですよ」
また、「手順」に関する理由を挙げる美容師さんもいた。
「美容室の場合は、アシスタントがシャンプーをしたり、ブローやカラー、パーマは別の担当に代わったり、『分業』をしている店が多いですよね? でも、理容室では、シャンプーだけ別の人がやることなどはあっても、たいていお客さん一人につき、一人が最初から最後まで受け持つことが多く、他の人に交代ができないので、『予約』としてきっちり時間を入れられないのではないでしょうか」
なるほど。確かに、美容室の場合、途中で別のお客さんが来ると、アシスタントに交代し、仕上げ近くに担当者に再交代……ということもよくある。
では、理容室側の意見は? 何軒かの理容室に問い合わせてみると、挙がったのは予想通り、以下のような回答だった。
「女性と違い、男性にはわざわざ予約してこようという人が少ないから」
だが、「予約できない」ではなく、これを「メリット」とする声も多いよう。
「わざわざ予約しなくても良いから、思い立ったときに来られるところが便利という声をいただいてます」
つまり、「予約できない」んじゃなく、「美容室のようにわざわざ予約する必要がない」というとらえ方だ。
実際、美容室を利用している男性には、
「美容室では『予約をしてくれ』と言われるけど、直前でないと予定がわからない。だから、行きたくなったとき、店の前で電話してる」
なんていう、予約の意味がない人もいた。
「予約できる」メリットと、「予約しなくて良い」メリットとーーシステムが理容・美容で決まっているわけではなく、顧客の声に応じて……という店は多いみたいです。
(田幸和歌子)
「美容室は苦手」という男性の理由はいろいろあるけれど、その一方で、ときどき聞かれるのが、こんな呟きだ。
「美容室が良いなと思うのは、予約できること。駅前の1000円カットみたいな店だけでなく、普通の床屋さんでも、予約できる店って少ないんだよね」
土日など、フラリと行ったところ、大混雑で、結局、帰ってきてしまった……なんて男性の話も聞く。
もちろん理容室でも予約できる店はあるし、美容室とあまり変わらないサービスをしている店もあるのだけど、一般的には、なぜ美容室では予約制の店が多く、理容室では予約できない店が多いの?
美容師さんたちに聞いてみると、分析として出たのは、以下のような理由である。
「理容室を利用する男性には、『思い立ったときにすぐ切りたい』という人が多いのでは?」
「予約するのがめんどうな男性は多いと思いますよ」
「美容室の場合、カットのつもりで来ても、途中で『やっぱりパーマも』とか『カラーを』とか、別のメニューを希望されるお客さんもいます。そういった場合も想定して、ある程度、時間に幅を持たせて予定を組むので、予約していただく必要があるんですよ」
また、「手順」に関する理由を挙げる美容師さんもいた。
「美容室の場合は、アシスタントがシャンプーをしたり、ブローやカラー、パーマは別の担当に代わったり、『分業』をしている店が多いですよね? でも、理容室では、シャンプーだけ別の人がやることなどはあっても、たいていお客さん一人につき、一人が最初から最後まで受け持つことが多く、他の人に交代ができないので、『予約』としてきっちり時間を入れられないのではないでしょうか」
なるほど。確かに、美容室の場合、途中で別のお客さんが来ると、アシスタントに交代し、仕上げ近くに担当者に再交代……ということもよくある。
では、理容室側の意見は? 何軒かの理容室に問い合わせてみると、挙がったのは予想通り、以下のような回答だった。
「女性と違い、男性にはわざわざ予約してこようという人が少ないから」
だが、「予約できない」ではなく、これを「メリット」とする声も多いよう。
「わざわざ予約しなくても良いから、思い立ったときに来られるところが便利という声をいただいてます」
つまり、「予約できない」んじゃなく、「美容室のようにわざわざ予約する必要がない」というとらえ方だ。
実際、美容室を利用している男性には、
「美容室では『予約をしてくれ』と言われるけど、直前でないと予定がわからない。だから、行きたくなったとき、店の前で電話してる」
なんていう、予約の意味がない人もいた。
「予約できる」メリットと、「予約しなくて良い」メリットとーーシステムが理容・美容で決まっているわけではなく、顧客の声に応じて……という店は多いみたいです。
(田幸和歌子)
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