海外へいくと、その国独特のファストフードってありますよね。私はたいてい予算のない貧乏旅行をすることが多いため、お昼ごはんなどは屋台のファストフードで済ませることも多い。
そんな懐かしの味わいであった回転肉が食欲をそそる「ドネルケバブ」や、ベジタリアンご用達の「ファラフェル」などは、ここ数年日本でもふつうに食べられるようになってきた。「現地だけのものにしておいてほしかった~」と思う一方、売っているのを見かけると旅の思い出に浸りたくてついつい食べてしまう、悩ましい食べ物である。

さて、そんなファストフード好きの私が大阪で開催中の「食博」にいったところ、ハマったのがトルコの「クンピル」である。トルコにはまだいったことがないので未体験のうえ、日本初上陸! という謳い文句に魅きつけられ、行列の最後尾に並んでみた。他の人が食べているのを見ると、見た目はなんだか夜店の「じゃがバター」のようでもあり……。エビとチキンの2種類から選べるということで、エビを選んでみました。


画像の「I(ハート)LOVE OSAKA」と入ったピンクのTシャツを着た、屈強そうなトルコ人男性がつくっている様子をじっと見ていると、まず、皮ごと蒸したじゃがいもに切れ目を入れた後、あつあつホクホクな中にバターとチーズを加えて柔らかくなるまでよ~く混ぜる。そして上にエビを、さらにコーン、グリンピース、オリーブ、にんじんやいんげんを角切りにしたサラダなどをのせ、マヨネーズやケチャップ、チリソースなどで味をつけてできあがり。
1コ500円だったのですが、すごいボリュームなのでこれと飲み物だけで満腹。ファストフードとはいえ野菜たっぷりで、でもちょっとジャンクな味わいもあるところがやみつきになりそう! 豪華版ベイクドポテトという感じなので、カロリーはやや高そうですが……。

スタッフの方に「クンピル」についてちょっと聞いてみたところ、トルコでは本当にむか~しからあるポピュラーなファストフードなのだとか。しかも、トッピングは何をどんなにのせてもすべて無料があたりまえとのこと。
クンピル屋さんがずらーと軒を連ねているエリアなどもあり、どこへ入るか迷ってしまうほどなんですってよー。

日本人の味覚にも違和感ゼロでなじむ味なので、ひょっとしたらそのうち日本に本格上陸するかも? でもやはりいつかはトルコへいって、本場のクンピルを食べてみたい! と思った私でした。
(野崎 泉)