子どもの頃、プリンをぐちゃぐちゃに混ぜて食べたことのある人は多いだろう。
「何でもぐちゃぐちゃに混ぜたがる」という子どもの習性に加え、原点には「大好きなカラメルをプリン全体に混ぜて存分に味わいたい」という、強く深いカラメル愛がある気がする。
思えば、カラメルは常に、プリン部分の「下」にある。ゆえに、自ら積極的にカラメル部分に分け入っていかないと、出合えない。カラメルを最初にとりすぎても、大事にとっておきすぎても、バランスは崩れてしまう。
家で手作りする場合、カラメルを先に作っておいて、プリンの上からかける、あるいは先にカラメルを敷いておいてそっとプリン液を流しいれるレシピなどが多いようだが、市販のプリンはどうだ?
お皿に移して食べれば、カラメルが上からとろーりと流れてくれるが、「お皿にうつすのはめんどうくさい」と容器のまま食べる人も多いだろう。
今はカラメルだけ別添えになった商品もあるくらい、カラメルファンは多いはず。
ではなぜ、もともとカラメルを下にしているのか。重さの違いだったりする? 森永乳業に聞いた。
「プリンの製法を人に話すとき、少しびっくりされるのが、充填順序が『プリン→カラメル』だということです」(広報IR部・越さん)
なんと容器に入れる際、プリンを先に入れ、その後に上からカラメルを入れるのだという。なぜ?
「カラメルを先に充填すると、その後に充填するプリンによって、カラメルとプリン部分が混じってしまいます。カラメルが後であれば、カラメルとプリンは、比重に差があり、カラメルは沈みます」
つまり、プリンの大海の中を突き抜けて、カラメルがぐいぐい深みに向かって進んでいくということ? マーブルプリンみたいになっちゃいそうだけど……
「表面張力の差により、境界面も綺麗に分離するんですよ。当社の場合、液状のプリン液を充填した後、直後にカラメルを充填しています。カラメルの充填は細めのノズルからある程度の速度で充填される為、プリン部分を一気につきぬけ、底面で広がります。…



