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左きき用の腕時計ってないですか?

2009年10月19日 10時00分

りゅうずが9時の位置(左側)にデザインされた、アニエスベーウオッチ20周年限定モデル。数量限定200個、裏ぶたシリアルナンバー入り(15万7500円)。

「突然ですが、あなたの腕時計のでっぱり部分(りゅうず)、盤面のどちら側についていますか?」
街頭でこんな質問をしてみたら、ほとんどの人は「え……、右ですけど」と答えるだろう。これって左腕に腕時計をはめて、右手で時間を調整する前提で作られているってことですよね。

じゃあ、左ききの立場はどうなる。無視なのか。
左ききの中には、「私は右手に腕時計をはめているから、時計をしたまま時刻調整するのがしんどいのよね」と溜息を漏らしている人もいるだろうに。

だから時計の老舗メーカー、セイコーウオッチに聞いてみた。
左きき向けの腕時計はないのか、と。

「左ききの方向けの腕時計は販売しておりません」
え~……。いきなりですか。
「左ききの方に同様のお問い合わせをいただいた場合、腕から時計をはずして、右手で時刻を合わせていただくようにご説明しております。あるいは電波時計のように、時刻合わせが必要ないものをお勧めしていますね」
え~、普通の回答だ……。
「ただ、デザイン上の理由を主として、りゅうずが9時の位置(左側)にきている商品も、過去にはありました。現在でも、『アニエスベー』では9時の位置にりゅうずがある商品を発売しております」

てなわけでいただいたのが、ご紹介している写真。なるほど左側にりゅうずがあり、これなら左ききの皆さんも納得だ。
でもこれって『左きき用』じゃなくて、たまたまそういうデザインなだけなのよね。やっぱり基本、腕時計業界は左きき無視ってことなんですかね?

「……調べてみます。時間をください!」
ここでなんと、セイコーウオッチの担当の方が、わざわざ『時計資料館』なる施設で調べてくださるというではないか。
というか、そんな資料館があったなんて知らなかった。
すごいぞ、セイコーウオッチ!
頼むぞ、セイコーウオッチ!

で、後日。担当の方から再び連絡がきた。
「時計資料館でお調べしたところ、1959年製造の『セイコークラウン』に、9時位置にりゅうずがついた商品がありました」
おお、さすがセイコーウオッチ! で、それって左きき用なんですか?
「すいません。
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ライター情報: 新井イアラ

コーヒーと音楽と雑貨、そして辛いものが好き。
「なんでも書きます、書かせてください」
でおなじみのライターです。
好物=コーヒー
Twitter:@iara_arai

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