まず、筆者なりに大きなノートPC(画面サイズ16インチ以上)のメリットを考えてみた。
「画面が大きいので各種作業がやりやすい」「データの処理能力が高い」「動画、ゲームのグラフィック性能が高い」など。
筐体が大きいとデスクトップPCのように全体的に性能が高まる傾向があるのではないか。
これに対して、富士通は
「Blu-rayドライブやHDドライブの大きさには差があるかもしれませんが、基本的に筐体の大きさとスペックとはあまり比例していません。たとえば、今回の新製品でもCPUは13.3型ノートと同じものを使用しています」
言われてみれば確かに、13~15インチサイズの中型ノートPCでも、かなりハイスペックなモデルは存在する。
では何がメリットなのか。
「何より画面サイズが大きいこと。そして動画などの見やすさがアップしていることです」とシンプルな回答。18.4型ワイド液晶搭載ノート『NW/G90T』の説明にも「フルHD液晶と3ウェイ5スピーカーシステムを採用し、地デジやBlu-rayなど迫力のある映像と音声で楽しめる」とある。
しかし、画面サイズがどうして重要なのか。
「それは大型ノートPCをテレビの代わりとして使用するユーザーが多いからです。そのようなニーズのおかげで大型ノートPCの評判は上々で、売れ行きは堅調に推移しています」
単に地デジ機能搭載だけではテレビの代わりとしては物足りない。だが、大きな画面が搭載されることで、デジタルテレビを購入しなくても十分に迫力ある映像が堪能できるというわけだ。
以前、「パソコンと薄型テレビの画質、どちらが良い?」で、パソコンのテレビ化が進んでいることを指摘した。そのときはオールインワンPCだったが、今回はノートPCもテレビ化していることがわかった。
結論として、大型ノートPCの良さとは「テレビの代わりを担う大画面」であり、ということは将来さらに大きな画面のノートPCが出現するかも!?
(羽石竜示)