以前、コネタでエレベーターの定員について取り上げたことがある。その時にわかったことは、「日本のエレベーターは『1人あたりの体重』を、65kgと設定し、定員を決めている」ということ。
ただ人々の体格は国や地域、人種によって違いがあるはず。「1人あたりの体重」の基準は、世界共通なのだろうか。そんな疑問を解決すべく、社団法人 日本エレベータ協会に問い合わせてみた。
「各国のエレベーターの『定員』の基準になる『1人あたりの重量』は国や地域により異なっています。以前コネタのコーナーでも紹介された通り、日本では1人あたりの重量は建築基準法で定められた65kgで計算されています」
ここまではおさらいだ。では、他の国の基準はどのように設定されているのだろうか。
「日本の基準以外には大きく分けて欧州の基準と北米の基準があります。欧州はイギリスの『EN81-1/2』という規格に基づいて、1人あたりの重量は75kgで計算されます。ちなみに、中国もこの数値を採用しています。北米は米国の規格『ASME A17.1』およびカナダの規格『CSA B44』を解説したハンドブックで数値が定められており、1人あたり72.5kgで計算されます」
「国や地域によっては事情が異なる場合もあるかもしれませんが、世界的にも日本、欧州、北米の3つの規格が大勢を占めています。ここで触れなかった国々でも、だいたいこの3パターンに分けられるでしょう」
欧州と日本では10kgも基準が違うのは驚きだ。このように、日本では『一人当たりの重量』が比較的軽く見積もられているよう。
「また、エレベーターの積載荷重は床面積から算出します。同一床面積に対する積載荷重は、各国の規格ごとに大きな違いがあるというわけではありません。つまり同じ大きさのエレベーターなら、ほぼ同じ重量の人や物が運べるわけです。エレベーターの性能の違いが各国の『1人あたりの重量』に影響を及ぼしているわけではないでしょう」
これから海外に行かれる方は、エレベーターの重量設定のパネルにも注目してほしい。そこからその地域の人々の平均体重を推測することができる(かも?)。
(rotten/studio woofoo)
ただ人々の体格は国や地域、人種によって違いがあるはず。「1人あたりの体重」の基準は、世界共通なのだろうか。そんな疑問を解決すべく、社団法人 日本エレベータ協会に問い合わせてみた。
「各国のエレベーターの『定員』の基準になる『1人あたりの重量』は国や地域により異なっています。以前コネタのコーナーでも紹介された通り、日本では1人あたりの重量は建築基準法で定められた65kgで計算されています」
ここまではおさらいだ。では、他の国の基準はどのように設定されているのだろうか。
「日本の基準以外には大きく分けて欧州の基準と北米の基準があります。欧州はイギリスの『EN81-1/2』という規格に基づいて、1人あたりの重量は75kgで計算されます。ちなみに、中国もこの数値を採用しています。北米は米国の規格『ASME A17.1』およびカナダの規格『CSA B44』を解説したハンドブックで数値が定められており、1人あたり72.5kgで計算されます」
「国や地域によっては事情が異なる場合もあるかもしれませんが、世界的にも日本、欧州、北米の3つの規格が大勢を占めています。ここで触れなかった国々でも、だいたいこの3パターンに分けられるでしょう」
欧州と日本では10kgも基準が違うのは驚きだ。このように、日本では『一人当たりの重量』が比較的軽く見積もられているよう。
日本人は世界的に見て小柄とされることが多いが、エレベーターの重量基準にもそれは表れているのかもしれない。
「また、エレベーターの積載荷重は床面積から算出します。同一床面積に対する積載荷重は、各国の規格ごとに大きな違いがあるというわけではありません。つまり同じ大きさのエレベーターなら、ほぼ同じ重量の人や物が運べるわけです。エレベーターの性能の違いが各国の『1人あたりの重量』に影響を及ぼしているわけではないでしょう」
これから海外に行かれる方は、エレベーターの重量設定のパネルにも注目してほしい。そこからその地域の人々の平均体重を推測することができる(かも?)。
(rotten/studio woofoo)
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