ところで、春の京都ひとり旅の計画を立てていたところ、「ホテルグランヴィア京都」の宿泊プランに、なんと「一日尼僧修行体験」というのがあるのを見つけた。このところ、仕事やプライベートでトラブルが続き、俗世間からしばらく逃れて自分を見つめ直したい……と思っていた私にまさにぴったりでは? と思いさっそく問い合わせてみることに。
ホテルグランヴィア京都の担当者さんによると、尼僧体験は京都の山科というところにある笠原寺(りゅうげんじ)というお寺で行われる。開山主である故・笠原政江尼による、「女性たち強い生きる力を持ってもらおう」との想いからはじまった試みなのだそう。開山以来、なんと3,000名もの女性たちが尼僧体験をしているということでビックリ!
内容は、「足香」というお香をまたいで心身を清浄する儀式にはじまり、みんなで声をそろえて経典を読唱する「読経」、仏様の絵を写す「写仏」(願い事を念じながら大日如来を描いていくそう)など、かなり本格的!なんといっても、自然に囲まれた由緒正しいお寺にて、本格的な尼僧の衣装を身にまとうだけで心洗われそうです……。
そして、なんといっても楽しみなのはお昼に出されるという精進料理。こちらは、胡麻豆腐や野菜の煮物など、コンビニものやファストフードに慣れた身体にじんわり染みわたる、シンプルで滋味深そうなおかずが並ぶ。
参加者の感想なども聞いてみたところ、「身が清められた気がしました」「思っていた以上に本気モードでしたが、その緊張感が心地よかった」「写仏が気に入りました。無心で一つの事に集中するのは久しぶりでした」などなど、満足度はかなり高い模様。
ところで、気になっていたのは一人での参加も可能なのか? ということ。「ほとんどがご友人同士など2名でのご参加ですが、若干お一人様でご参加の方もおられますよ」とのことで、ほっとひと安心。
終了後には、終了証と共に、仏様と縁を結んだ証である「法名」をいただけるのだそう。自分だけのものである法名はまさに一生モノ。月2回ペースで行われているそうなので、私も美しくミステリアスな尼さんめざしてがんばって修行してみようかと思います。
(まめこ)