だからと言うワケではないが、今度は“飲むラー油”に手を出してみようか。ハタ鉱泉株式会社から7月1日より発売されているのが、『ラー油風ラムネ』(税込み120円)。
きっと、ラー油みたいな味のするラムネなんだろうな。……まるで想像がつかない。本当は、どんな味がするのだろう? 同社に連絡して、直接質問してみた。
「ちょっぴり辛い、唐辛子風味です」
なるほど。口で説明されても、ちっともわからない。
そこで、言うまでもなく取り寄せてみました。
第一印象は、“ラムネ瓶に入ったラー油”。1本まるっとラー油が収まってるように見えて、「なんて、大胆な……」と誤解してしまいそうな。
しかし、これはラムネなのだ。
ラムネを口に近づけたその瞬間、「ンッ!?」。あまりにも、ラー油風味。今流行りの“食べるラー油”というよりも、昔からある餃子屋さん御用達のラー油の香り。
そして、ようやく飲んでみる。ハッキリと辛い。ノド越しに「ツンッ!」とくる。ラムネって元から刺激の強い飲み物だと思うのだが、その中でも最上級。もし、ノドを炭酸の“シュワシュワ”で刺激したくなったら、このラムネこそ最適。
肝心の味に関しては……。例えて言うならば、ラムネの甘さとラー油の辛さがそれぞれの陣地から私の舌に襲いかかってきたみたいな。
個人的には、何かを食べながら飲むラムネではない。
そんな『ラー油風ラムネ』に対する反響、実は賛否両論。
「試飲の反応は、『面白い!』というのと『こんなものを作ったらダメだ』という、2つの意見に分かれています(笑)」
と、素直な吐露をする同社の広報担当。同時に、
「消費者の皆様に、一度は興味本位で手に取ってもらえたらと思います」
とも望んでいる。この「一度は」という願いが、このラムネの性格を熟知した担当者の偽らざる心境を表しているような気がしてならない。
“ラー油バーガー”や“ラー油かつ丼”は聞いたことあったが、“ラー油ラムネ”は想定外だった。まさに、機を見るに敏。そして、時流には乗るべきである。
興味本位から、シンパとなる人は出現するか?
(寺西ジャジューカ)