夏になると食べたくなるカレー。いよいよ夏も終わりを迎えようとしているが、今年はいったい何杯食べただろうか?

ちなみに筆者は、ほぼ100%に近い割合で、カレーはご飯で食べる。
しかし、たまに浮気することがある。その浮気相手は……ナン。

このナンは、カレー生誕の地でもあるインドの中部で主食にされている。ご存知の通り、いわゆるパン。ただ、日本と同じように、レストランでは食べられるが一般家庭ではあまり食べられていないそう。その理由は、ナンが大きく、また管理が大変な「タンドール」という釜で作られるものだから。
一般家庭には「タンドール」があまりないので、なかなか作れないのである。

ナンとよく似たパンとしては、「チャパティ」がある。チャパティは北インドで主食にされていて、ナンと違って発酵させないのが特徴だ。フライパンなどで焼き上げることができる上、手間もかからず簡単に作れるため、インドの一般家庭でもよく食べられている。

……と聞くと、作ってみたくなった人もいるのでは? チャパティの本場・インドのシェフの、家で試せるレシピをご紹介するので、ぜひ試してみてほしい。

【チャパティ(約8枚分)のレシピ】
<材料>
・アタ(全粒粉) 500g
・水       350cc
・塩       12g(小さじ2)
・アルガンオイル 50cc(なくてもよい)

<作り方>
1. ボールにアタを入れ、塩を加えて軽く混ぜる。


2. 1.に水を加え、手早く混ぜ合わせる。アルガンオイルがあれば加える。
  ※インドの家庭で作るチャパティではオイルを入れない場合が多いが、少し加えるとリッチな仕上がりになる

3. 2.を少し練りながら生地をまとめていく。

4. 生地を8等分して丸くまとめ、めん棒などで薄く平らにのばす。

5. フライパンに油をひかず、中火で両面を焼く。表面に焦げ目がついてきたら完成。


お好みでバターを塗ったり、<作り方>1のときにレーズンを入れると、いっそう美味しくいただける。

たまにはご飯ではなく、インドの一般家庭で食べられているチャパティをカレーに合わせたら、なんだかツウな気がする。
(渡邊詩織/プロップ・アイ)