以前、コネタで「阪神タイガース承認のパンツ」を紹介したことがある。これは、まさに阪神ファンにとっての“勝負パンツ”。


そして、今度は阪神タイガース承認のトイレットペーパーが発売された。その名も『阪神タイガースロール』(兵庫・西日本衛材株式会社)。

人によってはトイレもある意味、“戦い”だ。だからこそ(?)の、トラキチの戦意高揚を促すようなトイレットペーパー。
この『阪神タイガースロール』を製作したキッカケを、同社に伺ってみた。
「当社の営業部長が、野球が好きなんです。そこで、『会社の名前が広く注目されるような商品を作ろう!』と、阪神球団に相談したところ快諾していただきました」

では、通常のトイレットペーパーとはどこが違うのか? 実際に取り寄せて、繁々と眺めてみた。奇異なルックスをしているのだ。どういうことかと言うと、トイレットペーパーにタイガースにまつわる9種類のプリントがなされている。

特に目を引かれるのが、『六甲おろし』の歌詞が印刷されているバージョン。「六甲颪に颯爽と 蒼天翔ける 日輪の~」と、ペーパーに勇ましく刻まれる言葉たち。最後は、必ず「阪神タイガース フレフレフレフレ」で締めくくられているから、トイレで一息つくどころじゃない。
血が騒ぐ。
その上、1番と2番、2番と3番の間には、「“ラッキーセブン”に甲子園から飛び立つジェット風船」のイラストが描かれている凝りよう。用を足したら、思わずエンジンフル回転してしまいそう。

まだ、ある。「阪神タイガースヒストリー」として、タイガースの歴史が年表形式でプリントされたバージョンも面白い。
「1935年 株式会社大阪野球クラブ(大阪タイガース)設立」、「1940年 『大阪タイガース』を『阪神』と改称」、「1947年 甲子園球場にラッキーゾーンを設ける」などなど……。阪神球団にとって重大な出来事をわかりやすく記した。これを置いとけば、トイレタイムがイコール“タイガースの歴史の時間”に早変わり! トラキチにとっては、阪神タイガースの啓蒙活動に心強い味方である。

他にも、球団マスコット「トラッキー」と「ラッキー」が描かれたトイレットペーパーだったり、タイガースの球団ロゴや虎柄がプリントされてるバージョンだったり、まさにトイレが虎づくし。

7月21日より発売されている、この“阪神ロール”。早くも、阪神ファンの心を捉えて離していない。何しろ、「使わないで、記念にとってあります」と、あまりにも意地らしい感想が同社に届けられているというのだから。


この『阪神タイガースロール』は、関西圏のスーパーでは1パック(12ロール)398~448円で販売中。また、同社のウェブショップでも販売されており、価格は4パック入りが2,400円、8パック入りが4,200円。

ちなみに、1パック中に運良く9種類すべてのバージョンが入っているとは限らない。工場でランダムに封入されているため、コンプリートしたい方は幾度の挑戦が必要かもしれない。
まるで、日本一を長年目指し続ける“虎軍団”のよう。戦う姿勢が、私にはダブって見える。データ
(寺西ジャジューカ)
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