依然としてブームが続くラー油だが、そろそろ次のブームが来る頃かも? 先日コネタでも「ラー油ブームの次は何?」と題し、ガーリック人気をお伝えしたが、ほかにも次ブームの有力候補を見つけた。

それが、今年5月24日に発売された「食べる生七味唐がらし」。
長野県を中心に販売されているのみにもかかわらず、すでに31万個を売り上げたほどの人気商品らしい(※一部は県外にも出荷されている)。

商品を販売する株式会社まるたかの担当者に話を聞いてみると、
「開発当時、すでにラー油ブームはあったので、ほかに食べる調味料として幅広く使えるものはないかと考えていました」
そこでスポットを当てたのが七味。というのも、長野県では信州そばが有名であり、善光寺の七味唐がらしが非常に人気なのだ。原料にはとくにこだわったそうで、
「マイルドな辛味に仕上げるため、甘味や旨味の強い韓国唐辛子を用いています。また、国産の柚子や生姜、山椒なども香りの良いものを選りすぐりました。みかんの皮を細かくして入れ、少しほろ苦さも出してあります」

実際に食べてみると、なるほど、適度な辛さと奥深い風味がたまらない。
軽くツンと鼻をくすぐる香りに自然と食欲もわいてくる。味噌のような質感なので、シンプルに白いご飯にのせたり、野菜炒めに混ぜたり、いろいろな楽しみ方ができそうだ。
「肉料理と相性が良く、焼き鳥や焼肉、冷奴などはとくにおすすめです。これからの季節は鍋の薬味としても、ぜひ」
このほか、味噌と混ぜて砂糖やみりんで味を調え、野菜スティックにマヨネーズと一緒に付けて食べるのも美味だとか。

商品は、同社の直営店「信州安曇野 おやき専門店 あづみ堂」や長野県内の高速道路SA・PA、観光土産店などで販売中。希望小売価格は1瓶525円(税込)。
ちなみに姉妹品として「生七味青唐がらし」もアリ。こちらは青唐辛子を使い、少量のニンニクもブレンドした辛口タイプだ。

ブームになるかどうかはさておき、冷蔵庫に1瓶あると何かと重宝しそうな「食べる生七味唐がらし」。まずは、一度試してみては?
(古屋江美子)