ピンクやグリーンがかった水色、黄色などを使ったいまどきのデザインながら、よく見ると柄は、懐かしい80年代アニメ「魔法の天使クリィミーマミ」と「うる星やつら」のもの。
「魔法の天使クリィミーマミ」のほうは、「クリィミーステッキ」や、星状のタンバリン型魔法アイテム「ルミナスター」などがデザインされていて、「うる星やつら」にいたっては、コミック柄で、なんとおなじみの「ちゅどーん」「ダーリン!!」などの文字がキッチュに盛り込まれている。
月並みに言うと、まさに「懐かしくて新しい」感じ。いったいなぜこれらのキャラで雑貨を作ったのか。
「ジップコーポレーション」の企画・デザインチーフに聞いてみた。
「どちらのキャラクターとも、既にアパレル等のマーケットで素敵な商品展開がされていました。 でも、私達がメインとしている雑貨のマーケットではまだ商品展開がされていなかったので、是非素敵なアイテムを提供したい!ということが一番のきっかけです。とはいえ、私自身が、両キャラクターの一人のファンであった事が大きなきっかけではあります……」
特にサテンポーチのデザインにはこだわりがあるようで、担当者はコンセプトなどについてこんな説明をしてくれた。
「『魔法の天使 クリィミーマミ』のポーチは、『変身』をテーマにして、POPで可愛らしく仕上げました。変身前と変身後……というわけではありませんが、サテンポーチの内側は優とマミの総柄になっています。くるくるリボンは変身中の光を表現しています。おっきな星のパーツは、飾りでもあるのですが、実は取っ手になったりもします。でも、あまり重い物を入れて振り回さないで下さいネ」
また、「うる星やつら」のほうは、「ラム」をテーマにして、POPでクールな感じに仕上げたそうだ。
「コミック柄は『うる星やつら』の世界観が出るように、ラムちゃんを中心に選びました。空を飛べるラムちゃんが小さいときから憧れだったので、飛んでるラムちゃんも入れてあります」
生地は、デザインが綺麗に出るように、サテンを選んだそうだが、イチオシは「サテンぬいぐるみ」!
「他の商品では、魔法の天使 クリィミーマミの『魔法のコンパ クトミラー』や、うる星やつらの『レイ』のキーホルダーがお気に入りです」
ちなみに、今年5月には、渋谷パルコパート3に『魔法の天使クリィミーマミ』をコンセプトとするプレミアショップ「MAMI‘s Magical Star」が期間限定オープンしていた。
また、8月末~9月初旬には、「魔法の天使 クリィミーマミ」「うる星やつら」などのアニメのキャラクターデザインをした高田明美さんの「クリィミーマミ展」がプランタン銀座で開催され、話題になった。
あちこちで高まる「マミ」&「うる星」人気。今後もさらなるグッズ展開が広がりそうだ。
(田幸和歌子)