「良い靴は、良い場所に連れて行ってくれる」なんて言葉があるらしいが、最近はそれを実感している。以前はボロボロの粗末な靴を履いていたのだが、一目惚れをした最高のスニーカーを見つけて以来、人との出会いなども増えた。
様々な場所へのお誘いも増えた。まぁ、自分の心がけ一つなのかもしれませんが。

ところで、新たな素敵スニーカーを発見したので、ここに紹介したい。ファッションブランド「SEAL(シール)」が発表した『スニーカー301』が、それだ。

ちなみに、このブランドのコンセプトが少し変わっているのだ。
「リサイクル(産廃物の商品化)を目的として、2007年4月に起ちあげたのが『SEAL』です」(同ブランド・担当者)

耐久性に優れた「大型車用廃タイヤチューブ」をメイン素材に使用し、今までにバッグやショルダーバッグ、メッセンジャーバッグ、小物を製作してきた同ブランド。
そんなある日、お客さんから以下のような要望が寄せられたという。
「スニーカーってすぐこわれることが多いから、タイヤチューブで作ったら丈夫になるのにね」

この一言をきっかけに、スニーカー製作を決意。そうして今年の2月に出来上がったのが、廃タイヤのチューブから作った『スニーカー101』である。結果、限定100足で販売したものの速攻で完売になってしまう好評ぶり。その後に発売されたハイカットスニーカー『スニーカー201』(税込み21,000円)も、看板商品の1つ。
そして、11月下旬に新たに発表されたのが『スニーカー301』(税込み17,850円)。


ところで廃タイヤのチューブでスニーカーを作ると、どういう利点があるのだろうか?
「まず、防水性があります。また、ゴム自体に伸縮性がありますので、履いたときに足に密着して履き心地がいいです」(担当者)

また、同ブランドのスニーカーシリーズには「バルカナイズ製法」が採用されている。
「通常のスニーカーは、上の部分とソールの部分を分けて作り、仕上げの段階でくっつける製法が主なんです。しかし、このスニーカーはソールも含めてすべて一緒に作っているんですね。ですので履き心地がよく、しかも長持ちするんです。履いているうちに、ソールが剥がれてくるなんてこともありません」(担当者)

この『スニーカー301』は、「SEAL」のホームページで購入することができる。メンズのみ。

画像をガッツリ見てほしいのだが、ソール部分のデザインが独特で非常にカッコいい。また、廃タイヤを再利用することで、一足辺り約830グラムのCO2が削減されるという。
スニーカー自体もカッコいいが、地球に優しいコンセプトもカッコいい。
(寺西ジャジューカ)
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