パッケージ全体がキャラクターになっているキャラメルコーン。斬新だー! とつねづね思っていた。
今、このパッケージがさらにすごいことになっている。今年はキャラメルコーンの発売から40周年という節目の年。それを記念して、4つのスペシャルなパッケージが登場するのである。

第1弾となるのは「さくらももこキャラメルコーン」。『ちびまるこちゃん』や『コジコジ』などの漫画をはじめ、エッセイストとしても活躍するさくらももこ先生が描いた顔は、つぶらな瞳が超キュートで、癒やし度満点。

第2弾は4月18日発売の「藤子不二雄(A)キャラメルコーン」。
ドラマや映画でも人気の『怪物くん』や『忍者ハットリくん』など、たくさんの人気者を生み出している藤子不二雄(A)(※本来は○の中にA)先生の描いた愛嬌のある顔に見つめられると、なんだか元気が出る。

第3弾は5月16日発売の「池田理代子キャラメルコーン」。『ベルサイユのばら』や『オルフェウスの窓』など壮大なストーリーと華麗なイラストが魅力の池田理代子先生の描いたきらびやかな顔は、強烈なインパクトでパワーがすごい。

そして6月中旬に発売予定の第4弾は「手塚プロダクションキャラメルコーン」。『鉄腕アトム』や『ジャングル大帝』、『リボンの騎士』など世界に誇る傑作を数多く生み出した手塚治虫先生の意思を受け継ぐ手塚プロダクションが描いた顔は、今にもしゃべり出しそうなくらい生き生きと、生命力にあふれている。

どの顔も各先生の個性が見事に表現されたすばらしい出来。
まさにキセキのコラボレーションである。夢の企画実現の裏話を東ハト広報に聞いた。

「40周年にあたり、何か記念になる商品を作りたいと思ったことが、今回の企画のスタートでした。キャラメルコーンは40年の間に親から子、さらには孫へと引き継がれ、今では3代で楽しんでもらえるお菓子に育てていただきました。そんなキャラメルコーンだからこそ、小さいお子さんから年配の方まで、幅広い層の方に愛されている国民的マンガ家の方々に顔を描いていただきたいと考えました。4人の先生方に快く引き受けていただき、とても感謝しています。
デザインをお願いするにあたっては、ベースの赤、青い目、口(窓)から覗くスナックを活かしていただくようにお願いしました。キャラメルコーンらしさを残しつつ、驚きのある、楽しいパッケージを作っていただけたと思います」

今やすっかり定着しているパッケージキャラの「キャラメル・コーン君」であるが、そもそもこのキャラクターが誕生したのは、今から8年前の2003年。それまで30年以上ほとんど変えていなかったデザインを大変身させることは、社内でも賛否両論だったそうだ。でも、結果的にリニューアルは大正解。ますますみんなから愛されるお菓子へと成長した。

「実はこのデザインには、リニューアルプロジェクトに参加していた弊社の執行役員、中田英寿のアイデアがふたつ活かされています。
ひとつは青い目。試作段階では、目が黒かったんですよ。『青い目のほうが優しくなって、かわいくなるのでは?』という中田の意見のもと、目を青に変えました。もうひとつは、口の中のスナックの量。当初は口の中いっぱいにスナックの写真が入っていましたが、『いっぱいに詰め込まれて、苦しそう』という中田の意見で、少し量を減らして空間をあけました。このふたつのアイデアによって、より魅力的なキャラクターが生まれたと思います」

そう、ご存じの方も多いと思うが、元サッカー日本代表の中田英寿さんは東ハトの執行役員をつとめている。
「キャラメル・コーン君」誕生にも携わっていたなんて、その才能の豊かさには驚くばかりである。

現在、東ハトでは記念企画として「おたのしみ缶プレゼントキャンペーン」も実施している。6月30日までの期間中にキャラメルコーンのパッケージについている応募マークを集めて応募すると、抽選で「キャラメル・コーン君」の特製ペール缶に、キャラメルコーンの発売前の新商品、オリジナルトートバック、シールが入ったセットが当たる。ほかにもまだまだ楽しい企画を準備中だというから、今後もキャラメルコーンから目が離せない。
(堀口麻琴/プロップ・アイ)