では、どう好印象を与えればいいのか……? イチかバチか、これを使ってみるのも手かもしれない。「株式会社StrapyaNext(ストラップヤネクスト)」より発売されている名刺ケースが、食べ物にしか見えないのだ。その名も『飯ケース』。ご注意いただきたい。「めぃしケース」と読む。
もう、言葉が出ない。なんだ、このルックスは。何を好き好んで、こんな名刺入れを作ってしまったのか、同社に伺ってみた。
「当社では、以前より食品サンプルで作るストラップが人気商品となっていたんです。そこで、今度は食品サンプルで作るiPhone 4のカバーを昨年の7月に製作・販売いたしました。iPhone関連のグッズは非常に売れ行きも良く、そこで他社さんとの差別化を図るために開発した商品です」(同社・担当者)
差別化どころの騒ぎではない。
そんな孤高のiPhoneケースの好評を受け、この度生まれた名刺入れ。今回も老舗食品サンプルメーカーの協力を得て、3種類のレパートリーを完成させている。
それは、“ベーコンエッグ”と“お赤飯”と“日の丸弁当”。
こんな物を使うと、どういうリアクションが返ってくるのだろう……? 気にならずにはいられない。
「インパクトのある物なので、ビジネスには使いづらいかもしれません。たとえば、お友達に『こういうのがあるよ』と、話のネタに使ってもらいたいです」(同社・担当者)
この『飯ケース』はカード入れとしても使えるので、そのような用途を同社では期待している模様。特に女性はドラッグストアや洋服屋さんのポイントカードをたくさん持っているので、そのような使い道を。
でも、知りたい。実際にビジネスシーンで使用すると、どんな反応が得られるかということを。そこで、実際に『飯ケース』を取り寄せて試してみました。
4月某日、ある取材で都内の某企業に訪問し、先方の担当者と挨拶。
「本日は、よろしくお願いします」と言いながら名刺を渡してみた。同時に相手の反応を確認してみると、敢えて『飯ケース』から視線を外しているような気がしてならない。気まずい思いをさせてしまっただろうか……。「やっちまったか?」と毛穴が開きかけた瞬間、「スゴいですね、そのケース(笑)!」と、素晴らしいリアクションが。結果、その場が何ともホットな温度に到達するという着地点に。どうやら、笑っていただけたみたいだ。
そんな名刺ケース『飯ケース』は、4月7日より同社のウェブショップで販売されている。価格は2,625円(税込み)。
たとえば、この春、社会に飛び立ったルーキーには『飯ケース』の“お赤飯”ヴァージョンをプレゼントすると、めでたい。そして、縁起がいいかもしれない。
(寺西ジャジューカ)