地味な存在ながら、主張はけっこう強いエノキ。
用途は、鍋や味噌汁、なめたけ、天ぷら、和え物などいろいろあるけど、それらと一線を画する異色の食品を見つけた。
長野県中野市の「かわら家」が製造している揚げ菓子「えのきせんべい」。
えのきの姿は全く見えず、ガリッとしっかりした歯ごたえと塩気が心地良く、後からうま味とあま味がじわっと主張してくる。
独特の食感とうま味がクセになり、止まらなくなるけど、そもそもなぜエノキでせんべいを? かわら家に聞いた。
「『えのきせんべい』を作ったのは、3年前。かわら家はもともと長野県中野市にあるラーメン屋で、せんべいより前に、地元のものを使ってラーメンを作ったのが最初だったんですよ」
中野市はエノキ生産量が日本一であることから、エノキを練り込んだ自家製麺を作ったのは、平成17~18年。その応用として、同じ粉モノとして「お菓子もいけるんじゃないか」と思い、せんべいを作ったところ、これが好評だったという。
「最初は小さい子が来たときや遠方からのお客さんにサービスであげていたんですが、『売って欲しい』という声があったんです」
販売するためには、ラーメン店の営業と別の許可証が必要となるため、平成20年に許可証をとり、小さな工場を作って、5月から販売開始した。
えのきせんべいは、新鮮なエノキを丸ごと使用しているそうだが、粉末でもエキスでもなく、水分も利用した「えのき氷」を利用して作っているらしい。
「えのき氷」とは、エノキタケをミキサーでペースト状にして煮出し、製氷皿で凍らせたもの。日常的に食べることで、便秘の解消や免疫力が向上するなど、生活習慣病の改善が期待されているらしい。
「エノキって、個性がないようで、実はうまみが強く、意外と甘いんですよ。地元では生でサラダにする人もいるくらい。
塩味のほかに、ブラックペッパー味があり、こちらはピリリと辛く、おつまみにも良さそう。現在は、中野市の直売所のほか、長野電鉄の一部の駅や、道の駅などで販売中だ。
ちなみに、同店では、エノキを練り込んだ醤油ラーメンやシュウマイ、出汁もキノコでとる「きのこたっぷりラーメン」などを出しているほか、5月からはシメジのせんべいも販売している。
長野方面にお越しの方は、ぜひ一度お試しを。
(田幸和歌子)
用途は、鍋や味噌汁、なめたけ、天ぷら、和え物などいろいろあるけど、それらと一線を画する異色の食品を見つけた。
長野県中野市の「かわら家」が製造している揚げ菓子「えのきせんべい」。
えのきの姿は全く見えず、ガリッとしっかりした歯ごたえと塩気が心地良く、後からうま味とあま味がじわっと主張してくる。
独特の食感とうま味がクセになり、止まらなくなるけど、そもそもなぜエノキでせんべいを? かわら家に聞いた。
「『えのきせんべい』を作ったのは、3年前。かわら家はもともと長野県中野市にあるラーメン屋で、せんべいより前に、地元のものを使ってラーメンを作ったのが最初だったんですよ」
中野市はエノキ生産量が日本一であることから、エノキを練り込んだ自家製麺を作ったのは、平成17~18年。その応用として、同じ粉モノとして「お菓子もいけるんじゃないか」と思い、せんべいを作ったところ、これが好評だったという。
「最初は小さい子が来たときや遠方からのお客さんにサービスであげていたんですが、『売って欲しい』という声があったんです」
販売するためには、ラーメン店の営業と別の許可証が必要となるため、平成20年に許可証をとり、小さな工場を作って、5月から販売開始した。
えのきせんべいは、新鮮なエノキを丸ごと使用しているそうだが、粉末でもエキスでもなく、水分も利用した「えのき氷」を利用して作っているらしい。
「えのき氷」とは、エノキタケをミキサーでペースト状にして煮出し、製氷皿で凍らせたもの。日常的に食べることで、便秘の解消や免疫力が向上するなど、生活習慣病の改善が期待されているらしい。
「エノキって、個性がないようで、実はうまみが強く、意外と甘いんですよ。地元では生でサラダにする人もいるくらい。
このお菓子も、子どもがお子さんたちは『甘くて美味しい』と言います」
塩味のほかに、ブラックペッパー味があり、こちらはピリリと辛く、おつまみにも良さそう。現在は、中野市の直売所のほか、長野電鉄の一部の駅や、道の駅などで販売中だ。
ちなみに、同店では、エノキを練り込んだ醤油ラーメンやシュウマイ、出汁もキノコでとる「きのこたっぷりラーメン」などを出しているほか、5月からはシメジのせんべいも販売している。
長野方面にお越しの方は、ぜひ一度お試しを。
(田幸和歌子)
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