最近、とても気になる団体がある。その名も、日本唐揚協会。

ウェブサイトもすごく充実している! 「何者?」と、この団体が気になってしまい、早速、直撃した。快く取材に対応してくれたのは、日本唐揚協会の専務理事である八木さん。

……最初から打ちのめされた。

「唐揚を食べると、皆さん笑顔になります。ワクワクする気持ちを持ちます。それを普及させることで、世界の平和に繋がれば。その想いをもって、唐揚げ普及活動をしています」

このように八木さんが語る通り、日本唐揚協会とは、唐揚を通して世界平和を実現しようとしている団体。他の協会のように、加盟店制度を取るわけでもないため、利益を求める団体ではない。本当に唐揚が好きな人たちが集まり、この想いをもって活動しているのだ。

そもそも、唐揚げは日本独特のもの。中国料理というイメージがある方もいるかもしれないが、戦後の食料難に備えて、政府が採用した“養鶏場を作る”という政策に由来する。
そのために、鶏がたくさん育ち、美味しい食べ方が色々な形で発展した。
食卓に多く並ぶようになったのも、ここ30年~40年のこと。

多くの養鶏場があった大分県北部では、特に唐揚げを愛する文化が根付いている。大分県中津市では、市内に60店以上の唐揚げ専門店が並んでいる。鶏の唐揚げの「聖地」として全国の唐揚げファンから支持されていることでも有名である。ちなみに、この中津市では、唐揚げ専門店が60に対し、コンビニは30店舗程しかないというから驚きである。

「SushiやTempuraと並んで、世界の“Karaage”へ……!」 八木さんの発するこの言葉がまさに、物語っている。

さらに、唐揚げのライバルになるのは餃子だという。
例えば、ラーメンと一緒についてくるものには、関東では、餃子だろう。ラーメン、チャーハン、餃子……この組み合わせを思い浮かべる人が多いであろう。唐揚げは、この位置も狙いたいとのこと。ちなみに、ライバルの餃子に勝てる点は、24時間、いつでもどこでも楽しめるところにあるという。
確かに、お弁当に入っていたり、定食になっていたり、外でも中でも、おやつの時間でも、コンビニでも手軽に買うことができる。
日本人のソウルフード!

ちなみに、日本唐揚協会では、現在、「ハロウィンチキンプロジェクト」を実施中。スマイルフェイスで幸運を“取り(鳥)込もう”という想いが込められている。詳しくは公式HPで確認を。

日本唐揚協会――こんなに熱意のこもった団体はいままでにあっただろうか。唐揚をこよなく愛する“カラアゲニスト”達の飲み会では、唐揚とビールのみだという。ビールを片手に、ももの唐揚、疲れた時には、胸の唐揚、つなぎには、軟骨の唐揚、メインに半身揚げ……と、唐揚のフルコースを楽しむそう。

今度、挑戦してみたいと思う。
(ナナ)
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