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君は松ぼっくりの「ぼっくり」の意味を知っているか

ライター情報:新井イアラ

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これが松のそれなのか

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秋。それは幼少のころ、友人たちと松ぼっくりを競って拾った思い出の季節。
松ぼっくり、かわいいですよね。私は好きです。
クリスマスリースにも欠かせない、寒い季節のマスコット的存在です。

あれ、でもひとつ疑問が。松はわかるけど、「ぼっくり」って何なんでしょう。
ぼっくりの「くり」は、何となく「栗」な気がする。でも「ぼっ」って?
全体的に開いているから、「ぼっ」と開いた「栗」という意味かしら。
考えていても結論は出ないので、『日本の漢字 1600年の歴史』(ベレ出版)などの著書で知られる日本語の専門家、立教大学文学部文学科の沖森卓也教授に聞いてみた。

するといきなり沖森教授の口からは、思わず眉をひそめる意外な言葉が。
「松ぼっくりの“ぼっくり”は、“ふぐり”が転じた語です。つまり陰嚢ですね」

え? 耳を疑った。衝撃だった。
陰嚢というと、あの、男性の股間からぶら下がっている、精巣を包み込んで保護している、あれですか……?
「まったくその通りです」

ショックだった。幼い日々の思い出もみるみる色褪せる。
私は嬉々として松の陰嚢を拾い集めていたということなのか。
競って、誰よりも多く陰嚢を集めようと躍起になっていたというのか。
では、クリスマスリースにぶら下がっているあれも、陰嚢だというのか。
「まったくその通りです」
今のは沖森教授ではない。自分がようやくその事実を受け入れた、心の声だ。

沖森教授の説明によれば、“松ふぐり”が“松ほぐり・松ぼくり”に転じ、それがさらに転じて現在の“松ぼっくり”という言葉になったらしい。
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ライター情報: 新井イアラ

コーヒーと音楽と雑貨、そして辛いものが好き。「なんでも書きます、書かせてください」でおなじみのライターです。

URL:Twitter:@iara_arai

2011年11月18日 10時00分

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