「潤い(うるおい)」というと、肌の形容に使われることが多い言葉だが、実は食べ物にも当てはまる。5月15日に米粉を使ったバウムクーヘン、その名も「潤いばうむ」が発売された。


名前の由来はその食感から。実際に私も食べてみたが、とろけるような口どけにビックリ。きわめてしっとりした口当たりは、まさに潤いと呼ぶにふさわしいもの。ベチャッとした水っぽさはなく、実にみずみずしい。

商品を製造・販売しているのは、創業35年目を迎えた岐阜県の和洋菓子製造メーカー、株式会社ヌベール。同社では、米粉を配合させたしっとり感の高いバウムクーヘンをすでに7年ほど前から製作・販売。
今回、さらなる美味しさを目指して改良試作を加えるなかで、新たな食感の可能性を発見したのだという。

もともと同社のバウムクーヘンは、「食べ応え」と「しっとり感」へのこだわりが強く、卵黄の生地と卵白の生地(メレンゲ)を別々に作る「別立て」と呼ばれる製法でつくっているのが特長。それに加えて、新商品では独自の「ヌベール潤い製法」を採用した。

「こだわりはバウムクーヘンじゃない食感です」
と担当者。たしかに食べ応えがあるのに、さっぱりした潤い感も併せ持つ不思議な仕上がり。ちなみに、カットしてオーブンで軽く焼いて食べるのもオススメ。
外はサクッ、中はホクホクの風味が楽しめる。

サイズは直径約12cm、高さ約5cmで1本1,365円。発酵バターや伊豆大島の深層海塩など材料にこだわり、潤い感もさらにアップさせた「潤いばうむ プレミアム」もある(3,150円)。こちらは「水の都」ともよばれる岐阜県大垣市名産品の枡のパッケージ入り。高級感もあり、ギフトにぴったりだ。

商品は同社のウェブサイト、工場直売にて5月15日から発売をスタート。
5月9日から15日まで新横浜駅の高島屋でおこなわれた先行発売も大好評だったという。

「お召し上がりいただいた人の気持ちも潤うような菓子作りを目指します」
という同社だが、食べるとなんだか肌まで潤ってきそうな気分。
しっとりを超えた新食感。ぜひ一度体感してみては。
(古屋江美子)