今年の夏はどのくらい暑いのだろうか?
パソコンの前で暮らしている筆者にとっても、夏の暑さは毎年気になる。昨年は節電でクーラーを止めて、霧吹きと団扇で頑張ったが、パソコンも暑かったらしく中の冷却ファンがウーウー唸りながら回転していた。
その温風はまるで暖房機器のようだった。で、昨年の暑さと節電を踏まえ、今年は省エネ志向でありながら少しでもパソコン回りを涼しくできるアイテムを用意しておきたい。

すぐに目に付くのはパソコンに接続して使用するお手軽扇風機の数々。その中で、夏、冬兼用のお得仕様製品『卓上USB冷風扇 BSOTOS10WH』(バッファロー)がある。内蔵タンクに水を入れることで、夏は冷風扇として、冬は加湿器として使用できる。強弱の風量調整は天面のコントロールパネルで行う。
形はスリムタワー型なので場所をとらないスタイリッシュなデザイン。電源はUSBと単4乾電池の両対応なので、パソコン回り以外でも自由に設置可能である。

一石二鳥のなかなか便利な製品だと思われるが、その開発の経緯やコンセプトについてバッファローさんに聞いてみた。
「去年の夏にUSB扇風機(従来品)を使用していたときに、風がダイレクトにあたって涼しいものの、一日中使用していると乾燥して喉が痛んだりしました。とくに女性の場合だと、肌がカサカサになるといわれることが度々ありました。そこで、加湿器から保湿を含んだ冷たい風がでたらよいのではと考え、製品化を進めていきました」
ほぉ~、夏場でも女性はお肌の乾燥が気になるのか。


では、涼しさは従来の小型USB扇風機に比べどうか。
「実際に検査した環境では部屋の温度が24度の場所で、冷風機能によって22.5~22度くらいまで下がりました。他方、水なし(冷風ではない)の場合は24度の風が風口からでました」
1.5~2度の差は体感的にはかなりのちがいだと思う。やはり水の冷却効果は凄い。

肝心のタンク水はどの程度の時間使用できるのか。
「120ミリリットルの水を入れて、1日使用できます。
ただ、衛生面も考えると水の入れ替えは頻繁に行ったほうがよいです(使わない際は水を入れっぱなしにせず、乾燥状態にしてください)」
1回の給水で1日使用できるのは忙しい人や無精者にはとくに有難い。

最後の質問、水や電池以外の消耗品、定期的に取替えるものはあるのか。
「水を吸い上げる役割をするフィルターが交換を想定したつくりになっており、本体内に1枚、交換用付属品1枚の計2枚がついています。1枚で約12か月使える想定になっています」
「水洗いができるので、2枚を適宜交換しながら使用できます。なお、フィルターのみの単品発売の予定は現時点ではありません」

ま、とりあえずパソコンと水さえあれば使い続けられるわけだ。「省エネ対策で冷房温度が高めに設定されていても、快適に過ごせます」という商品説明通り、あまりお金を使わずに涼しくなれるアイテムである。

(羽石竜示)