場所は市内11区。コスプレした店員が迎えてくれた店内は、アニメのポスターやフィギュア、漫画家のサインなどがディスプレーされ、とてもポップな雰囲気だ。各テーブルには、それぞれ異なったアニメまたはゲームのキャラクターなどが描かれており、差し出されたメニューもゲームソフトのパッケージをイメージしたもの。かなり凝っている。なぜパリで日このような店を開こうと思ったのか? 店主にうかがった。
「元々、日本のポップカルチャーと秋葉原がとても好きでした。日本には今まで3回行ったことがあります。その際、秋葉原で訪れたメイドカフェで着想を得ました。今までパリにはこのような形態のカフェはありませんでしたし、それならパリ初のメイドカフェを立ち上げようと思いました」
店主が指差した場所には、「メイドカフェ大好き!」とおっしゃる店主が秋葉原で撮ってもらったメイドさんとのツーショット写真も飾られていた。しかし、残念ながら訪れた日の店員は男性従業員のみ。
「じつは今、女性店員が不足中で……。夏からはもっと女性店員が増える予定です! 曜日によって店員のコスプレテーマは変わり、木・金・土曜は(女性店員がいるので)メイドと執事の格好をしています」
店内ではソフトドリンクの他にハンバーガーなどの軽食や、「Soleil levant(朝日)」「Shinigami(死神)」などのオリジナルカクテルも味わえる。またモニターを使って店内でゲームも楽しめ、週末には各種イベントも開催している。
「オープンして7ヶ月、訪れるのは日本人よりフランス人のお客様が多いです。また(11区という場所柄)アート関係の人も多いです」
日本愛あふれる「かわいいカフェ」。日本大好きなフランス人が笑顔で迎えてくれます。
(加藤亨延)