小学生時代、原画の上に“写し紙”を乗せて書きたい絵を透かせては、なぞって描くのが流行っていた。私の世代の男の子だと、書き写す絵は大抵決まっている。
何と言っても、「キン肉マン」と「スーパーマリオ」。この2つに、圧倒的に人気は集中していたなぁ。
特に、「スーパーマリオ」。テレビゲーム特有のカクカクしたデザインは未来を感じさせ、写しやすさという点でも支持を獲得していた気がする。

……というのは、今は昔の話。もう、あの独特の“カクカク”デザインは古き良きものとなってしまった。
今や、思いっ切り“昭和”って感じがしちゃうもの。
でも、それこそが魅力的。それが、チャーミング。今でも好き。2012年になっても、私は「ファミコン」がフェイバリットだ。
だからこそ、こんな風に押し出されると嬉しくなってしまう。
オンラインショップの「fu-bi(フウビ)」が6月12日より発売している『8-BIT SLEEVE ケース』シリーズ(税込み2,980円~)は、完全に“カクカク”。8ビットPCから飛び出してきたような、古き良きデザインとなっているのだ。

画像をご覧いただきたい。“カクカク”でしょ? 「これだよ、これ!」と、思わず大声で喜びを表明したくなってきた。
「商品名の通りのドット絵なので、ファミコンを楽しんでいた世代の方や、ずっと昔のNECやアップルのパソコンユーザーさんから『懐かしい!』といった声を頂いております」(fu-bi・鈴木さん)
懐古趣味と笑わば笑え。その魅力からか、初回分は3日間で完売してしまったそうだ。


そして、その人気は若き世代にもアッピール。
「お若い方からも、『可愛い!』といったお声を頂戴しております」(鈴木さん)
単純に、そのデザイン性がウケているようだ。

種類は3タイプ。iPadシリーズ用の『8-BIT SLEEVE ケース for iPad』、MacBook Air 11インチ用の『8-BIT SLEEVE ケース for MacBook Air 11』、13インチモデル用の『8-BIT SLEEVE ケース for MacBook Air 13』といったレパートリーになっている。仕様は、完全に2012年対応か。
「たまたま新型の『MacBook Air』と発売日が重なっていたため、その人気がこのアイテムに波及したのかもしれません」(鈴木さん)

気になるのはケースの素材だったが、こちらはルックスに似合わずシッカリ。
ケース外側には高品質なPUレザー、内側にはベルベット調の極細繊維素材が使用されており、大切なデバイスを優しく保護してくれる。
また、デバイスの出し入れには開閉しやすいベルクロを採用。

ここで、一つオチャメな提案がある。デバイスを取り出すと、その壁紙がまたしても“カクカク”デザインだとしたら面白くないですか?
そこで『8-BIT SLEEVE ケース』商品ページでは、わざと“カクカク”に描かれた笑顔の壁紙がダウンロードできるようになっているという。“カクカク”の中から“カクカク”が出て来るというわけだ。2012年だってのに!

デザインは“昭和”だけど、機能性は最新仕様。
ノスタルジアと機能性、二つの魅力が兼ね備わった。
(寺西ジャジューカ)