「生茶ザ・スパークリング」「アクエリアス スパークリング」など、スパークリングドリンクやハイボールに人気が集まった昨年は、炭酸飲料の当たり年といえる年だった。その後、炭酸水そのものが美容やダイエットなどの観点からブームに。
自宅で気軽に炭酸水が作れる自家製ソーダマシンも各メーカーから登場したが、今年のキッチン&ダイニンググッズコンテスト大賞を受賞した「ツイスパソーダ」(グリーンハウス)も先日ついに発売された。

他社の自家製ソーダマシンと比べるとスターターキットが6980円と値段が比較的手ごろで、電源が要らず、冷蔵庫などにそのまましまえるコンパクトさもうれしい「ツイスパソーダ」。炭酸水に目がない筆者も、さっそく取り寄せて使ってみた。

ボトルの線が引いてある位置まで水(または飲み物)を入れ、ボトル上部に取り付けるノズルのポケットに炭酸カートリッジをカチッとセット。ノズルをボトルに取り付け、時計回りにギュッとノズルを回すと、ブクブク泡が出てスパークリングがスタート! 子どもが見たらはしゃぎそうなこのスパークリングの時間は1分程度と、かなりスピーディだ。
作りたての炭酸水はパンチがありすぎず微炭酸でもなく、ほどよく炭酸がきいていて飲みやすい。


「ツイスパソーダ」には、カラフルでおされなカクテルやノンアルコールドリンクのレシピがたくさん載った、便利なレシピブックが付いている。が! スーパーでいろんな飲み物を見ているうちに「これと炭酸を混ぜたらどんな味に……?」という悪魔のささやきが聞こえてきた……。途中でお腹タプタプになってしまって4〜5種類でギブアップしたが、とりあえず商品化もされているコーヒー×炭酸は、コーヒーと炭酸水の配分がまずかったのかエラくパンチのある味だった。飲むヨーグルトとも試してみたが、こちらは少し気が抜けたものが合うようだ。
そんな中、これはどうかと思っていたジャスミン茶との組み合わせが、スッキリしていてすごく飲みやすかった。調べてみたら「茉莉花龍珠発泡水」などと呼ばれ、中国のカフェではメジャーな飲み物なのだとか。


炭酸水はいろんな料理とも相性がいい。天ぷらを作る時には小麦粉を溶く水を炭酸水に変えることで、炭酸の気泡で水分が早く蒸発してカラッと揚がるんだそうだ。ほかに、一般的によく知られているのは、角煮や煮豆などの煮ものがやわらかく仕上がること。そこで、普段ロクに料理をしない筆者が角煮に挑戦しようとしたのだが、手伝ってくれた友達の「圧力鍋なしで角煮作るなら、半日くらいは煮込まないと」の一言で、あっさりメニューをポークカレーに変更することにした。このポークカレーは短時間で仕上げた割に厚みのある豚バラが柔らかくとてもジューシーに味わえたので「炭酸水パワーって……!」と驚かずにはいられなかった。

お腹がいっぱいになったところで、飲んだり食べたり以外の使い方にトライしてみることに。
近年人気の炭酸ヘッドスパを気軽に自宅でできないものかと調べていたら、シャンプー前に髪にスプレーするだけでも、髪や頭皮の汚れ落ちがよくなるらしい! 使い方には諸説あるのだが、私は「ツイスパソーダ」で作った炭酸水を髪にスプレーして、シャンプーに少量の炭酸水を混ぜて洗ってみたところ、洗い上がりの髪や頭皮の感触もサッパリ。ムダな脂っぽさが取れるという感じなので、週イチくらいで試してみるのがよさそうだ。

ちなみに、ほかにも窓ガラスや鏡、金属製品の拭き掃除の前にスプレーすると、炭酸水に溶けた二酸化炭素の働きで汚れ落ちがよくなるなど、掃除の時にも活躍してくれるそうなので、お試しあれ。

頭がスカッとしたところで、「ツイスパソーダ」とウイスキーのミニボトルを持って夕方の公園に散歩に出かけた。行きがけに氷を買って、ハイボールを作ってみる。まだ暑いのも手伝って、えぐ味の少ない爽やかなノド越しがめちゃウマだったんですよこれが! ムダにゴミが出ないのもいいところ。
ボトル自体もさほど重くないので、行楽シーズンのお供にもいいんじゃないだろうか。ちなみにツイスパソーダのボトルは950ml入り。ムキになって炭酸水を使い切ろうとした私たちが、後半ただの酔っ払いだったことは内緒だ。
(古知屋ジュン)

※味わい、使用感などは筆者の感想です
※現在「ツイスパソーダ」特設レシピサイトにて、ちゃんとした炭酸水メニューのレシピや活用法を紹介しています。