かわいらしい姿と季節ごとに趣向を凝らした商品を売り出すことで話題の名古屋土産「ぴよりん」が、春に向けて新たな商品の販売を始めた。ぴよりんとは、名古屋コーチンの卵を使ったプリンをバニラムースで包みこみ、スポンジを粉末状にしてちりばめた、ひよこ型スイーツのこと。今回リリースされるのは桃の節句を意識した「ひなまつりぴよりん」だ。

「ひなまつりぴよりん」が、いつもの季節限定ぴよりんと異なる点は2種類あるということ。通常版ぴよりんのトサカをチョコレートの冠に置き換えた「お内裏様ぴよりん」(1個300円)と、プリンを桃のムースで包んだほんのりピンク色の「お雛様ぴよりん」(1個350円)が用意されている。個別にも買えるがペア(650円)で購入すると金トレーの台座、屏風、桃の花、菱形チョコレートがセットに付いてくるので、ぴよりんがひな飾りになる。

このぴよりん、他県の人にとっては幻の名古屋土産と言ってもいい。なぜなら消費期限が当日中なので、週末に名古屋へ行って週明けに会社や学校の友人にぴよりんを渡そうと思っても難しい。また持ち運び可能時間が3時間のため、名古屋・東京間(約2時間)プラス東京駅(もしくは品川駅)から自宅くらいの有余しかない。つまり名古屋へ行って食べるか、買ってきてもらうにしても、帰京時は冷蔵庫へ直行させる必要がある。さらに、ぴよりん自体がプルプルのため(逆にそれがおいしさの一つなのだが)形が崩れやすく、事の迅速さと慎重さが試される。わがままかわいいお菓子なのだ。

どこで買えるのかというと、JR名古屋駅構内にある「カフェ ジャンシアーヌ」と「カフェ ジャンシアーヌ レジェ」の2ヵ所。店頭販売のほかイートインも可能だ。ちなみに、ぴよりんは全て手作りのため、各商品の表情はそれぞれ異なる。毎回少しずつ違うぴよりんが顔を出してくれるため、今日はどんなぴよりんと出会えるかも、ぴよりんラバーにとっては楽しみの一つだ。

「ひなまつりぴよりん」の次は3月4日から「ホワイトデーぴよりん」の販売が予定されている。これは名古屋コーチンの卵を使用したプリンをホワイトチョコレートムースで包み、白いスポンジクラムでふんわりと仕上げたもの。

今春もひな祭りにホワイトデーに、ぴよりんに会いに名古屋へ来てちょーでゃー。
(加藤亨延)

関連リンク/取材協力
ぴよりん(JR東海フードサービス株式会社)
カフェ ジャンシアーヌ レジェ