いいかげん、気候も暖かくなってきた。お鍋を食べながらグイッと飲む、そんなビールの美味しい季節が終わってしまったわけです。

しかし、気を抜いているとすぐさまやって来る夏休み。エアコンで室内を涼しめにし、その状況で飲むビールは格別に違いない。その後には、何がやって来る? 食欲の秋。ビールが活躍するシーズンです。そしてその後には、またしてもお鍋の季節がやって来る。(以下、エンドレス)。
要するに、ビールは一年中飲んでるし、一年中美味しくいただきたいと願っている我々なのです。

そこで、このアイテムに注目してみよう。タカラトミーアーツが4月25日より発売している『ソニックアワー』(税込み3,990円)は、“誰かに自慢したくなる泡”を作り出すことができる新ツールであります。
「当社では、ビールの“泡”にこだわった商品を『ビールアワーシリーズ』という形で展開してきました。『ソニックアワー』は、その新作になります」(同社・担当者)
過去にコネタでも取材した『ビールアワー』、『ジョッキアワー』と合わせ、新たな商品が登場したようなのです。

ここで、振り返ってみよう。
缶ビールに装着した状態でジョッキに注ぐと、ビールと泡の割合7:3の“黄金比率”を実現できる『ビールアワー』。炭酸が残っている限り、何回でもビールの泡を甦らせる事ができるジョッキが『ジョッキアワー』。これらについては、過去記事を参照ください。
そして気になる、『ソニックアワー』。今回の商品は、いわゆるトレイであります。本体上にビールが注がれたグラスを置き、手前にある「ソニックタッチスイッチ」をプッシュ! すると、超音波振動がグラス底面に均一に与えられ、よりクリーミーで滑らかな泡が発生するという仕組みだそうです。
「複数人でできる、マイグラスが使える、持ち運びができる、という点が『ソニックアワー』の特徴です。そして、何より超音波によるクリーミーな泡にこだわりました」(担当者)
専用のグラスを用意する必要はなく、日常的に使っているグラスの使用が可能。結果、飲食店で提供されるビールのきめ細かい泡立ちが再現されるらしいのです。

これ、試したいよねぇ……。というわけで、実際に『ソニックアワー』を取り寄せてみました!
さて実物を前にすると、ブラックのボディがなかなかにお洒落。そこらのバーで差し出されても、あまり違和感は無さそうです。
では、使い方について。まずは、本体上部のトレイ部分に水を張ってください。そして、いよいよビールの登場! 普段使いの手持ちのグラスに、ビールを注いでいきます。ここで気を付けたいのは、なるたけ泡を立てないようにすること。目安としては、グラスの7分目くらいまで注ぐといいかなぁ。
では、グラスを乗せますよ? そんで、ボタンを押しますよ?
「プシュッ」
切れ味のある耳に心地良しのサウンドと共に、グラス下部から泡がグワッと立ち上っていった! うわっ、気持ちいいなぁー。そして「シュワシュワシュワ」と、あっという間に泡がビールに蓋をしてしまう。……もう一回、見たいぞ。今一度、「ソニックタッチスイッチ」をプッシュ! おわっ、また泡が立ち上った!!
じゃあ、ビールをいただいちゃいますよ? お疲れ様です! ……めっちゃ、キメ細かい!! その繊細さ、予想以上。小さく細かい泡が触れた唇を刺激し、そのまま口の中や喉元に快感を与えてくれます。ぶっちゃけ、このクオリティの泡は飲食店でもあまり体験したことがないな。
「超音波振動を水を媒介にしてグラスに伝導することで、均一な泡をビールに発生させます。
グラス底部から泡を上昇させるため、上から注いで泡の層を形成する場合より美しい形状の泡の層を形成することができます」(担当者)
メカニズムは難しいが、兎にも角にもメチャ美味っ! いつも飲んでいる缶ビールだとは、ちょっと思えませんでした……。

「驚きと美味しさを同時に味わえる『ソニックアワー』は、ビールを愛する皆さまに“極上の泡”と“極上の時間”をお届けいたします」(担当者)
その言葉に、偽りはなかった。口当たりと、泡が生まれるその瞬間に注目です。
(寺西ジャジューカ)
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