最近はSNSで人とつながる機会が増え、それなりに親しいけれど住所までは知らない、という友人・知人が増えている人も多いのでは? 個人情報への意識も高まっている昨今、なんとなく住所を聞くのをためらうケースも少なくないはず。
そんな社会的背景をうけて近ごろ話題を集めているのが、ソーシャルギフトサービス。
ソーシャルギフトサービスの使用はいたってシンプルだ。「okurune」であれば、サイト内の商品から贈るギフトを選び、Facebookで贈りたい相手を指定。クレジットカード情報等を入力する。するとFacebook経由で友達に受取確認の案内が届くので、友達が住所を登録すれば、同社がその住所に商品を届けてくれる仕組みだ。
「okurune」で取り扱うギフトのジャンルは、ファッション、インテリア雑貨、パーティーグッズ、書籍、食品、キッズなど。世界最小級ブロック「ナノブロック」やメッセージアクセサリー「5108」など遊び心のある商品も多く、思わず「いいね!」を押したくなるような商品がズラリ。
「ストーリー性のある商品セレクト、そして女性だけではなく男性も意識したセレクトを心がけています」
というのは大丸松坂屋百貨店の担当者。価格帯は500円以下から5万円以上のものまで幅広くあるが、1,500~2,500円程度の手軽なギフトが売れ筋とのこと。
なぜ、このようなサービスを?
「市場の変化が前提にありました。従来、百貨店が得意としてきた中元や歳暮のような儀礼的なギフト需要は減少。一方で、パーソナルなカジュアルギフトの需要は拡大しています」
儀礼的なギフトが今後ますます減っていくことは想像に難くない。
「そこでギフトモチベーションに直結するようなパーソナルな行為が積極的にやりとりされているコミュニケーションツールであるFacebookに着目しました」
誕生日に友達のウォールにお祝いのメッセージを書き込むことなどはその最たる例だろう。
「そこに対して、百貨店のギフトに対する知見と、これまで築きあげてきた仕組み、信頼感でサービスを開始させることで、新しい市場を開拓していける可能性があると考えたんです」
どんな使い方が人気?
「そこの分析はまだまだ難しいですが、売れているものから予想できるのは、結婚祝いや出産祝いニーズなど。住所を知らない友人にも贈れるという特長を活かし、やはり、旧友の結婚、出産、誕生日のお祝いなどに使っていただきたいですね」
このほか男性から女性に贈るパターンも多いという。
「まずはこんなギフトの贈り方もあると知ってもらいたいですね。こんな機能があったら楽しいな、こんなことができたら世の中が変わるな、なんてことを常にいろいろ考えながら、サービスを拡大していきたいと思っています」
今後は機能や商品の拡充にも力を入れていくとのこと。
一昔前なら思いもよらなかった、まさに今の時代ならではの気軽なギフトの贈り方。利用シーンはこれからますます広がっていきそうだ。
(古屋江美子)
そんな社会的背景をうけて近ごろ話題を集めているのが、ソーシャルギフトサービス。
TwitterやFacebookなどのSNSを利用してギフトが贈れるサービスで、今年2月には大丸松坂屋百貨店が、百貨店初となるソーシャルギフトサービス「okurune」をスタートした。
ソーシャルギフトサービスの使用はいたってシンプルだ。「okurune」であれば、サイト内の商品から贈るギフトを選び、Facebookで贈りたい相手を指定。クレジットカード情報等を入力する。するとFacebook経由で友達に受取確認の案内が届くので、友達が住所を登録すれば、同社がその住所に商品を届けてくれる仕組みだ。
「okurune」で取り扱うギフトのジャンルは、ファッション、インテリア雑貨、パーティーグッズ、書籍、食品、キッズなど。世界最小級ブロック「ナノブロック」やメッセージアクセサリー「5108」など遊び心のある商品も多く、思わず「いいね!」を押したくなるような商品がズラリ。
「ストーリー性のある商品セレクト、そして女性だけではなく男性も意識したセレクトを心がけています」
というのは大丸松坂屋百貨店の担当者。価格帯は500円以下から5万円以上のものまで幅広くあるが、1,500~2,500円程度の手軽なギフトが売れ筋とのこと。
なぜ、このようなサービスを?
「市場の変化が前提にありました。従来、百貨店が得意としてきた中元や歳暮のような儀礼的なギフト需要は減少。一方で、パーソナルなカジュアルギフトの需要は拡大しています」
儀礼的なギフトが今後ますます減っていくことは想像に難くない。
「そこでギフトモチベーションに直結するようなパーソナルな行為が積極的にやりとりされているコミュニケーションツールであるFacebookに着目しました」
誕生日に友達のウォールにお祝いのメッセージを書き込むことなどはその最たる例だろう。
「そこに対して、百貨店のギフトに対する知見と、これまで築きあげてきた仕組み、信頼感でサービスを開始させることで、新しい市場を開拓していける可能性があると考えたんです」
どんな使い方が人気?
「そこの分析はまだまだ難しいですが、売れているものから予想できるのは、結婚祝いや出産祝いニーズなど。住所を知らない友人にも贈れるという特長を活かし、やはり、旧友の結婚、出産、誕生日のお祝いなどに使っていただきたいですね」
このほか男性から女性に贈るパターンも多いという。
「まずはこんなギフトの贈り方もあると知ってもらいたいですね。こんな機能があったら楽しいな、こんなことができたら世の中が変わるな、なんてことを常にいろいろ考えながら、サービスを拡大していきたいと思っています」
今後は機能や商品の拡充にも力を入れていくとのこと。
一昔前なら思いもよらなかった、まさに今の時代ならではの気軽なギフトの贈り方。利用シーンはこれからますます広がっていきそうだ。
(古屋江美子)
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