よく、ありませんか? 私は、よくあるんです。走っていると、靴がスポッと抜けることが……。

例えば、スリッポンを履いてる時とかね。あと、サンダル履きの時にも多い。「約束の時間に間に合わない!」と駆け足で進んでいるのにスポッと抜けてしまい、もはやシンデレラ状態。その瞬間、ガクッとなって転びそうにもなるし。危ない!

そこで、ちょっと興味深いアイテムを見つけました。ベターライフが開発し、5月下旬からの発売を予定している『Kutu Raku(クツラク)』(税込み2,100円)は、言わば“歩行補助ソックス”。
この靴下を履くと、なぜか靴履きの際に歩きやすくなるそうなんです。

どういう事なのか? 現物を取り寄せてますんで、その“歩きやすさ”を実際に体験してみましょうか。
まず手に取ってみたら、明らかに普通のソックスと形が違う。爪先を入れる部分がないし、底の部分は空間ばかり。辛うじてベルトダラ~ンと下がっているけども、これもボタンによって留まったり外れたりする。なんだ、これは……。
足を通すと、足の前部分と踵は剥き出しになり、土踏まずの部分をベルトが支える、という状態になります。

では、ここからは説明書通りに進めていきましょうか。靴を履く際は、どうやらこのベルトのボタンを外すらしいです。そして、靴を履きます。では、そのベルトをどうするか? なんと靴の下に通して、靴ごとベルトで支えてあげる。そして、ボタンを留める。要するに、画像のような形になります。

……これねぇ、予想以上に履きやすいんですよ! 特に実感できるのは、スリッパとかサンダルとか、そういう類の履物でしょうか。どれだけ歩いても、どれだけ走っても、どれだけ腿上げしても、絶対に足の裏から離れない。踵の裏が浮くのを抑えてくれる。
感覚としては、ベルトを頼りにしつつ、「離れまい!」と足の裏を必死に追いかけてくるような感じ? 嬉しくて、思わず“その場駆け足”をしたくなります。いやぁ、予想以上の安定感でした!

ところで、このようなソックスを開発したきっかけは?
「年配の方が歩いているのを見て、『こういう物が必要だ』と感じたんですね。
あと大きかったのは、東日本大震災です。地震が起こった際、靴が脱げないようにする必要があると思いました」(同社・熊谷代表)

ちなみに、どんなシチュエーションで活躍すると想定している?
「やはり、まず年配の方に履いていただきたいですよね。このソックスを活用すれば、つまづかないと思います」(熊谷代表)
もちろん、若者にもピッタリだ。例えば、大きくてごっつ目のシューズを履いている時。階段の昇り降りや電車内だと、踵が浮いて危ない瞬間もある。それを、このソックスが助けてくれるのだ。

しかし、ふと気になった。外から家の中に入る際、衛生的にどうなのか?
「ベルトを外してスパッツのようにすれば、家の中に入っても汚くなりません」(熊谷代表)
なるほど。臨機応変に対応していただきたい。

そんな『Kutu Raku』、現在は黒のみのカラー1色展開であるが、将来的には白やベージュのヴァージョンも製作していく予定。
「特に、看護婦さんに活用していただきたいと考えています。皆さん、踵で引っ掛ける靴を履いていて、いつも『大変そうだなぁ』と思って見ていますので」(熊谷代表)
その為には、ホワイトカラーの『Kutu Raku』製作は急務。
期待したい。

野球選手の足首用サポーターに見えなくもないが、私はプロレスラーのレガースを思い出しました。安定感があります。
(寺西ジャジューカ)
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