同催しのテーマは「本気・文化・未来」で、初音ミクのコンサートを行う「マジ(本気)エリア」、初音ミクギャラリー&ワークショップ「カル(カルチャー・文化)エリア」、初音ミクグッズ&企業ブースの「ミライ(未来)エリア」に分かれてそれぞれ行われた。その3番目のミライエリアの企業ブースに、日本赤十字社関東甲信越ブロック血液センターが献血バスとイラストレーター知梨さん描き下ろしの天使のような翼が生えた初音ミクとともに出展した。
実は上記3エリア以外にも野外駐車場スペースにエクストラコーナーもあり、日本赤十字社はそこに献血バスとテントを設置。献血してくれた人にイラストレーターの知梨さん、かたぎりさんが描きおろした初音ミクの缶バッジ3個セットをプレゼントしていた。また、屋内のブースでは針を刺さない血液濃度(ヘモグロビン量)測定体験を実施。訪れた人たちの血液検査への興味の強さか、それとも缶バッジ欲しさか(缶バッジ1個)は定かでないが長蛇の列ができていた。なお、屋内外のブースともに初音ミクのオリジナルポストカードも配布されていた。
描きおろしという背中に白い翼を持った初音ミクはまるで天使のような雰囲気を醸し出しており、また、正面をじっとみつめながら両手を合わせた姿は何かを一生懸命訴えかけようとしているようだ。日本赤十字社の初音ミクだけにやはり、献血をお願いしているのか。
さらに、初音ミクコラボレーション献血プロモーション動画「現役高校生と日本赤十字社職員が初音ミクと踊ってみた♪」の上映(屋内ブース)もあり、注目を集めた。
ほかにも、ソニーグループ、セガ、タカラトミーアーツ、ファミリーマートなど多数の企業が出展し、初音ミクをテーマにしたグッズの説明、販売に汗を流していた。カルエリアで圧巻だったのは初音ミクを中心としたボカロたちのイラスト展示だ。和服を着たちょっと上品な雰囲気の初音ミクやかなりデフォルメされた二頭身のミクなど、多種多様な表現の作品がズラリと並んでいた。
そして、最後は「マジエリア」のコンサート。「マジカルミライ2013にようこそ、楽しんでいってね」という初音ミクの挨拶に会場がどっと湧いた。初めて観る初音ミクのコンサートだったが、予想以上のファンの熱狂ぶりと、ボカロたちのノリ、バンドメンバーとのチームワークの良さに圧倒された。
初音ミク文化が大いに盛り上がった一日だった。ミクとともに献血意識も高まることを期待する。
(羽石竜示)