さて、お花見では何が楽しみですか? もちろん、満開に咲いたお花でしょう。でも、飲めや歌えやの宴も楽しみのひとつ。
そんな時に活用してみたいツールを発見しました。“割れないワイングラス”、その名も『govino(ゴヴィノ)』。
こちらは、カリフォルニアで生まれた商品。ワインの営業担当者がいつでもどこでもワインを提供できるよう、ステム(ワイングラスの脚)を取り外したグラスを営業ツールとして考案したのが始まりです。
しかし、そこに留まらない。マーケット調査を実施し、皆が割れやすいグラスに不満を持っていることを突き止めました。結果、この“割れないグラス”が誕生したわけですよ! 今では野外でワインを楽しむ際のグラスとして、多くの人に愛用されているとのこと。
しかし、不思議だ。なぜ、割れないのだろう?
「BPA素材の入っていないPETGというポリエステル樹脂からできています。
象が踏んづければ割れるだろうけど、そんな大事件が起きなければきっと大丈夫。もちろん洗えば繰り返して使えるし、軽量化されたので製造・運搬時のCO2排出量も抑えられます。
兎にも角にも、とりあえず取り寄せてみました。どんな案配なのか、手にとって確認してみたい!
さて。手にとってみると、確かにワイングラスです。光に当てると反射したり、ワインに相応しいシャレオツっぷりで。一方、手触りはまさにポリエステル樹脂。ガラスのそれとは明らかに違うものの、割れないであろう信頼性がハンパない。……ここだけの話ですよ? 屋外で、放り投げてみました。でも、大丈夫。ポ~ンと着地し、コロコロ転げ回り、「何かあった?」と意に介さない表情を伺わせます。ガチで“割れないワイングラス”!
では、ここからが本番。
また、デザインについても見逃せない。人間工学に基づき、手に収まりやすいよう親指部分にくぼみを作っています。また底の内側に曲線を作ることで、グラス内のワインをスワリングしやすくしている。
この工夫は、そうそうたる評価を獲得している模様。2010年に、赤ワイン用のグラスがインターナショナル・デザインエクセレンス賞のシルバー賞を受賞。
そんな『govino』への反響について。やはり、世界的に人気を博していました。
「屋外での利用に適しているため、アウトドア用品として広く認知されています。また米国では店内のグラスを全て『govino』にしている飲食店がありますし、ナパバレーやフランスの有名ワイナリーも試飲用のグラスとして採用しています」(担当者)
日本では特にアウトドア好きに受け入れられているようで、「子供が騒いでも倒れにくいし、落としても割れないので安心」、「ホームパーティの時、シンクに投げ入れても割れないので気を遣わなくていい」といった声が寄せられているとのこと。
ラインアップは「赤ワイン用グラス4個セット」、「白ワイン用グラス4個セット」、「シャンパン用フルートグラス4個セット」、「デキャンタグラス(1個)」の4種類があり、価格は全て1,999円(税込)。公式オンラインショップにて購入できます。
これからは、アウトドアでの光景が一新されるか? 紙コップの“使っては捨て”を返上し、優雅にワイングラスを掲げてみたいですよ!
(寺西ジャジューカ)